こんばんは 「ようよう坂町」
8月も残り2日となりました。今日も32度と暑い日でした。まだ残暑が続く
中、もっと暑いサウナの中のような52度の世界を体感してきました。
ようようカード会の招待イベント「工場見学会」で竹原火力発電所とコカコー
ラ工場に、孫娘とともに行きました。 途中山陽自動車道の小谷SAでの孫
娘です。右側です。
今回訪れた竹原火力発電所は中国電力でなく、電源開発㈱の発電所で
す。聞き慣れない名前ですが、1952年に日本の経済発展を支える電力
エネルギーを開発・供給する特殊法人として政府によって設立されました。
現在全国に火力発電所7ヶ所、水力発電所59ヶ所、地熱発電所1ヶ所で
総発電量1600万kWを発電し、全国の電力会社に電力を販売する卸
発電会社です。今原発が問題になり、電力不足が心配な中、貴重な電力
会社です。今や石炭による火力発電所が見直されている時、タイムリーな
見学です。まず電力展示館で職員の方から説明を受けました。発電所の
全景模型です。
竹原発電所は1967年、国の石炭政策で国内炭火力として、出力25万
kWの1号機が完成。出力35万kWの第2号機は、高度成長期の需要
急増に応える緊急開発発電として、1974年重油焚きで完成。その後
石油代替エネルギー対策の一環で、海外炭火力として改造、現在に至っ
ています。3号機70万kWは海外炭火力のスケールアップが進む中、
1983年に完成。合計出力130万kWの竹原火力発電所は、西日本の
電力供給源として、重要な役割を担っています。
原発が今後期待できない中、火力発電所が再び脚光を浴びています。
石炭3億年の力が今よみがえろうとしています。石炭は地球上の広い地
域に、豊富な埋蔵量が確認されており、資源の安全供給の面から見ても
電源のベストミックスの主要な選択肢です。
日本では火力発電の割合が総発電量の20%余りですが、世界中では
石炭は“黒いダイヤ”といわれていましたが、輝く石炭を見ていると、そん
な感じがします。オーストラリアクィーンズランドの輝く石炭です。
説明が終わった後、「海の展示館」、ミニ水族館の見学です。ボイラーでつ
くられ、タービンを回し終わった蒸気を冷やすために、海水が利用されてい
ますが、その海水は温められ、約7℃温度が上昇して放水されるので、“温
排水”と呼ばれます。
瀬戸内海のおなじみの魚がたくさん泳いでいます。
水族館の見学をした後はいよいよ最新最大の3号機の見学ですが、その
前に広い発電所内をバスで見学です。まず1号貯炭場です。古くなったの
で、他の場所へ新しい建屋内貯炭場の建設が予定されています。
海側から見た発電所です。瀬戸内海の島々が目の前の海から海水を取水
する場所です。
海外からの石炭が陸揚げされる岸壁です。海外炭は、オーストラリア・
中国・南アフリカ・インドネシア等から輸入されています。
蒸気タービンと発電機です。ここで70万kWの発電を行っています。
制御室です。ここで監視チェックをしています。537.4という数字はボイ
その後エレベーターで上がり、ボイラー室へ。それから屋上へは1階分歩
いて上がりますが、ボイラーの熱でしょうか、何んと暑いこと。サウナに入
ったようです。ボイラー室にあった温度計を見ると52℃を示していました。
納得です。さすがその中を通った後の屋上は30℃を超えた暑さにもかか
わらず、涼しく感じましたよ。
屋上は高さ70mです。瀬戸内海が見渡せます。晴れている時は四国が見
えるそうです。瀬戸の島々が美しく横たわっています。煙突の高さは200m。
排煙脱硫装置があり、煙といえば、水蒸気が出るぐらいです。
左の写真の向こう側は忠海小学校ですが、石炭灰で埋め立てられていま
す。左写真のところに貯炭場が建設予定です。右の円形型の建物が海外
炭の貯蔵所です。
発電された電力は中国電力用と他社用とに分かれています。他社用は
発電所見学の後は昼食です。場所は広島臨空商工会の会長さんのお店
のレストラン「山陽」です。隣には地元野菜などを販売する物産館もあります。
大人用と子ども用を準備していただきました。ちょうど会長さんがいらっしゃ
り、食後に子どもたちはソフトクリーム、大人はコーヒーなどをサービスして
いただきました。ありがとうございました。
食後は本郷町内にあるコカコーラの工場見学です。
エレベータにもコカコーラのマークが入り、さすがです。まずDVDを使って
のコカコーラの歴史や工場、商品説明です。
その後工場見学ですが、新商品紹介コーナーもあります。
水が大事ということで、本郷町に立地しています。水にシロップをまぜて
飲料を作ります。そして缶に詰め、パッケージしていきます。その過程の見
学です。目にもとまらぬような速さで作業が進み、驚きです。
見学終了後は、ちょうど「夏休み工場見学会」ということでしたので、イベント
として、○×式のクイズ大会がありました。まずコーラの味は世界中どこで
も同じとのクイズ。
当然○でした。帰りにはお土産もいただきました。飲み物は最初と最後2本
いただきました。
今回の工場見学会は、ようようカード会と食品衛生協会の共催でした。以前
子どもが小さいときは、よく子ども会で工場見学に出かけていましたが、久し
ぶりで、大いに勉強になりました。
火力発電所といえば、わが町には昭和初期にできたその当時では日本最
大級の坂火力発電所がありました。私の父も勤めていたため、小さい頃は
よく発電所の中に遊びに行っていました。今では考えられないことですが…。
その記念碑が現在坂町役場に設置されています。 この地は昭和初期から
火力発電所があり、平成3年に完全撤去されたところです。
今、工場の海外移転が著しい中、地元で頑張っている工場。そんな工場を
産業観光として推進していこうという動きが出ています。商工会議所地区が
ほとんどですが、商工会地区も近隣との連携で取り組んではいかがでしょ
うか。食事などとセットすれば、地元にお金が落ち、地域の活性化につな
がるのではないでしょうか。