金曜日といえば、毎週金曜日朝７時からは広島市で異業種交流会の「積
極人間の集い」です。一旦家に帰り、９時３０分役場に集合し、１０時３０分か
らは再び広島市での「広島県町議会議員研修会」に出席。午後３時まであり
ました。その後役場に帰り、午後３時３０分から議会の「町民交流センター検
討委員会」、「全員協議会」があり、終了したのは午後６時前という強行スケ
ジュールで、少々疲れましたよ。
さて、先週の日曜日には産学官連携事業の月イチ「第５２回ようよう坂町
ウオーキング」でした。毎月第３日曜日は「さかサンデーマーケット」の日で
すが、第１０３回目の準備をした後、午前１０時からウオーキングに参加し
ました。今回の担当は教育委員会です。参加者は２５人で、コースは「坂・
植田地区周遊」でした。坂駅南口での受付ですが、南口には「坂町ふるさと
自然のみち」のウオーキングコース案内板とともに、マップポストもあります。
受付は午前１０時からということでしたが、９時半頃から集まり始めました。
坂駅南口です。駅は階上駅で駐輪場と町立図書館の複合施設です。
受付完了の後は準備体操です。
スタート前に、図書館内にこの４月から新たにできた「ウオーキングコーナ
ー」を見学し、ＰＲしました。
１０時１０分スタートです。駅前通りを進んでいきますが、道が狭く車が通る
ので、危険な道路でもあります。
しばらく行くと坂町では一番大きい総頭川沿いを通ります。 歩道が整備され
ています。ここは県道坂小屋浦線の予定地です。かなり買収が進み、空き
地が離合場所として利用されていますが、まだ完成までには１０年ぐらいか
かりそうです。
歩道は総頭川にせり出しています。
上条地区に入っていきますと、麦畑がありました。坂町特産品の「ムラサキ
麦(もち麦)」です。もう穂がムラサキ色になっています。
現在わが町ではこの麦を使って「ようよう饅頭」や「芸州坂うどん」、そして歩
きながら食べられるお好み焼き「ようよう焼き」などを作っており、さらに今年
１月には新商品の「ようようもち麦焼きドーナツ」を開発、地元人気ケーキ店
「パティスリー・レクール」さんで、販売開始しており、人気商品となっています。
隣には「レクリエーション農園」があります。
さらに上流にのぼっていきますと、きれいな川にはカモやハヤなどの魚も
います。
釣りをしている家族もいました。ハヤだそうです。
段々と山へと上がっていきます。この付近は上条地区ですが、現在山向こ
うの小屋浦地区に通じる「坂小屋浦線」の県道が計画されています。さらに
のぼって行くと旧ゴミ焼却場で現在は「リサイクルセンター」がありますし、小
屋浦地区や広島市安芸区絵下山に通じる遊歩道があります。
上条に通じる見晴しのいいところで、坂地区内の町並みを通して、広島市
方面が眺められます。最近田んぼや畑もも少なくなってきました。道より少
し離れたところは荒れ地となっています。
途中上条地区で休憩ですが、住民運動会が開かれていました。この運動会
は、上条トンネルなどの上条道路落成記念で、以前は３月に行われていまし
た。今年落成６１周年ということで、盛大に行われていました。このグラウンド
もその時にできたものです。
グラウンド内に畝翁の銅像があります。上条トンネルとその地取り付け道路
の上条道路は、坂町の「青の洞門」に似た昭和のトンネル物語です。畝為吉
翁は、明治22年生まれで、少年時代生まれた上条地区から海側の植田地区
へ畑に使い走りに出かけていました。今のトンネルの上の急勾配の山を越え
ることは少年だけでなく、地区住民にとって、不便極まりない難所でした。
昭和２４年８月に帰国、準備を始め１２月半ばに着工、町は県費助成を取
そんな時、呉線のトンネルが開通したのを初めて見て驚嘆し、この山にトン
ネルを掘れば、村の人も（その当時坂村）楽になるだろうと、秘めた決意を
胸に、わずか１６才の時、単身でハワイに渡りました。
以来４０年余り、汗と油の辛苦の結果、マットレス工場を経営、巨万の富を
築き上げました。
終戦を迎え、郷愁による「少年時代の夢」の実現をしようと、郷里の人たち
に「トンネル計画」を送りましたが、地区の人たちは呆気にとられ、半信半疑
でしたが、やがて巨万の蓄財と熱意を知り、道路改良期成会を結成し、畝
翁の帰郷を待ちました。
るべく計画しましたが、畝翁は強く拒絶。工事費全額を畝翁が個人で出資
し、地区単独工事として、地区住民(当時戸数300戸余)が総出でとりかかり、
起工以来１年４ヶ月で全通完成を見ました。記念日ということで、敬意を表し
国旗が掲げられています。
トンネルは幅４ｍ、高さ4.5ｍ、長さ110ｍで、道路延長は1,400ｍ、上条地区
から植田地区を経て、国道31号まで車の通行が可能になりました。今では
少し狭い道幅ですが、その車もほとんどないその当時は画期的な道路でし
た。トンネルを出ると、そこには青い海が開けています。
上条道路を外れ、植田地区のニュータウンに入っていきます。瀬戸内海を
トンネルと道路だけでなく、地域の子供達のために、約３００坪のグラウンド
と水泳プールまでつくられ、畝翁の心づくしが感じられます。
畝翁は、この事業は両地区全体の汗の結晶ということで、トンネルの両入
口には｢協力一致｣「共存共栄」という文字が刻まれています。
眺めながら下っていきます。
植田ニュータウンとそれに続くコモンタウンは、「広島呉道路」工事の代替用
地としてできた新興住宅地で、新しい家には花が一杯で、今きれいに咲いて
います。名前がわかないまま、それを眺めながらウオーキングを楽しみました。
花一杯のウオーキング道やオープンガーデンなどで、ウオーキングを楽し
んでいただくのもいいですね。「ウオーキングの町」としては今後取り組んで
いかねばなりません。
団地を過ぎて植田地区へと下っていく途中、金鶏菊がきれいに咲いていま
した。
高台なので、はるか瀬戸の島々や横浜地区・広島も眺望できます。
途中広島呉道路の工事でできた「植田中央公園」で休憩です。
休憩後、広島呉道路の工事の時の工事道路で、完成後は町道となっている
ところを進んでいきます。中央上が広島呉道路です。広島呉道路は高架道
路から横浜トンネルへと通じ、広島大橋を渡り、広島市へと通じています。
その高架下を通り、狭い駅前通りへと出てきます。
この駅前通りも花が一杯です。
人口増が著しい、埋立地で新興住宅地の「平成ヶ浜地区」ができるまでは
ここが通学・通勤路でした。商店もかなりありましたが、その後閉店も続き、
環さんとした道路となっていますが、狭い道路は車の通行もあり、ウオーキ
ングにはやや危険で、その改良が必要です。
車に注意しながら、花を楽しみながらのウオーキングです。
この日は曇り空でさわやかな風も吹き、絶好のウオーキング日和でした。
１時間半余り約６㎞のコースを無事歩き終わり、出発地点の坂駅南口に帰
ってきの解散です。解散後ほとんどの方は、南口向こうの北口パルティ・フジ
坂で開催されている「さかサンデーマーケット」に行き、楽しんでいました。
コースは昨年と一緒でしたが、今年は「花」や「若葉」を見ながら、ウオーキ
ングを楽しました。ただ残念であったのが花の名前を知らないことです。
少し、勉強しなければなりませんね。でも、季節によっては「花一杯」のウオー
キング道も楽しいので、町民の皆さんに呼びかけての「花一杯運動」も展開
して行きたいですね。できれば花の名前も表示していただけるといいですね。
若葉の中、花一杯を見ながらの気持ちよいウオーキングは、新鮮なエネル
ギーをいただき、さわやかな疲労感とともに、大いにリフレッシュできました。
皆さんもいかがですか。坂町でのウオーキングをお楽しみください。