こんばんは 「ようよう坂町」
今日も34度という暑さです。暑い時は海が恋しくなります。わが町には
3年前の7月に全面オープンした西日本最大級の人工海浜「ベイサイドビ
ーチ坂」があります。総延長1,200mで、91年に県が着工し、98年第一
期工事465mがオープンしています。総事業費は約120億円です。
ひろしまベイブリッジの架かる海田湾埋立てで、広島市などの海岸線が
なくなったため、海岸線を確保するために、地域外の坂町に人工海浜が
できたわけです。着工から17年かかり、やっと全面オープンしたわけです。
JR呉線水尻駅に直結のビーチです。広島駅から約20分です。間に国道
31号が走っています。車では広島市や呉市に約30分ぐらいですので、
広島市に一番近い海水浴場です。ビーチ入口から、国道、JR<そして高
架は、広島呉道路です。今年6月までは高速道路無料化社会実験で無料
でしたが、現在では有料になっています。広島方面からは坂北インターで、
呉方面からは坂南インターで降りると、便利です。
ベイサイドビーチは、広島湾の中にあり、しかも広島港内ということで、
沖合いには様々の船が通ったり、停泊したりで目を楽しませてくれます。
左の建物は広島市のグランドプリンスホテルです。
第一期オープンのビーチで、ベイサイドでは465mと最長のビーチです。
通年利用できるように、ビーチバレーボールのコートもあります。
ビーチからの瀬戸の島々の眺望や夕日もきれいです。7~8月の海水
浴シーズンの駐車場は有料ですが、それ以外は無料で魚釣りの人も
多いのですが、どういうわけか「魚釣り」禁止となっています。
沖合いには鮫よけの防護ネットがはられています。
日陰がほとんどないビーチですので、有料(2,000円)の桟敷がありま
す。砂浜の感触を味わおうとビーチウオークをしてみました。ところが砂
が暑すぎて、途中で断念しました。
正面に見える山が「広島湾眺望ウオーキングコース」でおなじみの森山で
す。このビーチが広島側の南端側です。海水浴シーズンの7、8月は午前
9時から午後7時まで開き、駐車場は550台(他に臨時駐車場300台)が
あります。駐車料は600円。入場料は無料です。自転車入場ももちろん
無料ですので、今日は自転車で行きました。もう昼前には満車状態でした。
新しいビーチの方にも桟敷がありますが、こちらも満席です。
今年は海水浴オープン早々事故死がありました。危険なので立入禁止
となっている堤防の先から飛び込んでの溺死です。そのため監視員を
増やしています。ビーチオープン前には砂をならして整備しますが、波の
影響でしょうか。左の写真では左側に砂がたまり、右側の砂が削られ、
石が出ています。
1,200mのビーチには、計8店の売店があります。この売店は県と交渉の
結果、全てが町内の商工会員のお店ですというより、商工会員でないと
出店できません。
今年は節電対策の一環で、自動車関係の会社が木・金休日ということで、
人出が分散されているということで、土・日の人出が今一とのことです。
売店の中に、商工会員50人が出資している会社の「広島東部開発」も出
店しています。今年は場所が悪い(場所はくじ引きで決めます)ので、売上
は芳しくないとのことですが、今日は多くの人で賑わっていました。
海水浴客が多いのは、JR水尻駅に近い新しいビーチの方です。
はるか左側に見えるのが呉方面の観音崎。右の写真は広島方面のビー
チです。延々と1,200m続く長いビーチの全容は一目では見えません。
日陰がないため、ビーチにはパラソルの花が満開です。
便利で気軽に来られる都市近郊のビーチだけあって、若い人やファミリー
海水浴もよくお盆までといわれますが、そうするとこれから1週間ぐらいが
賑わいのピークでしょうか。といっても海水浴場としては8月末までオープ
ンしています。9月になると、いったん閉鎖し、ビーチの後始末整備をし、
9月中旬以降無料ビーチとして再オープンです。
「ベイサイドビーチ坂」は昨年7月末に「みなとオアシス」として仮登録され
ました。
「みなとオアシス」とは、国交省の各地方整備局により登録された、「みな
と」に関する交流施設・旅客ターミナル・緑地・マリーナなどを活用した交
流拠点・地区の愛称名のことで、、申請は町が行い、登録後の運営主体
は各市町村・港湾関係者・NPOなどの地元団体に委ねられています。
いわゆる道の駅に対して、「海の駅」といったイメージです。
平成15年11月に中国整備局が初めて「みなとオアシス」制度を立ち上
げました。実は国道にある「道の駅」も「みなとオアシス」も中国地方が発
祥の地なのです。
みなとオアシスになる条件としては、
NPO法人などの団体が申請・運営を行い、以下の条件を満たさなければ
なりません。
◎施設に関しては、様々な人の使いやすさに配 慮し、地域の環境や景
観に配慮したものであること
◎情報提供・交流や休息・交通結節点・地域特性反映など施設で構成さ
れているものであること
◎住民が企画段階から参加してイベントを行うなど、地域振興の取り組み
が計画的になされること
「みなとオアシス ベイサイドビーチ坂」の仮登録は全国61番目、広島県
で7番目の「みなとオアシス」誕生というところですが、本登録まで2年間の
社会実験の結果で本登録となります。
その運営については、町、商工会坂支所、漁協、広島文化学園大学、住
民協などで構成される運営委員会(委員長商工会坂支所長)に委ねられ
ます。仮登録から1年を経過し、今年6月には「リオdeビーチカーニバル」
が盛大に開催されました。海水浴シーズンの終わる9月からの運営につい
て、委員会を開催し、協議して行かなければなりません。
広島市や呉市という大都市に最も近い「みなとオアシスベイサイドビーチ
坂」というキャッチフレーズを考えていましたが、広島市の広島港や呉市
に隣接している江田島市小用港も「みなとオアシス」に仮登録され、競争
相手が増えてきました。地元商工業者の発展、そして地域活性化につな
がる「みなとオアシス」への町ぐるみの真剣な取り組みが欲しいですね。