台風6号は現在四国沖のようで、広島地方は風も弱くなってきました。
午前7時には暴風波浪警報が出ていたので、町内の小中学校は登校
待機でした。午前11時依然として警報が出ていたので、結局は休校に
なりました。夏休みを前にし7月に台風で休校になるなんて珍しいですね。
ところが保育園は休園という基準がないので、孫娘を車で行きました。
そんな警報が出ている中、午後2時30分からは、広島市ANAクラウン
プラザホテル広島で「海生都市圏講演会」があり、出席しました。
講師は体験教育企画代表藤澤安良氏で、演題は「広島湾・ベイエリア
体験型観光の幕開け~広島湾域に広がり始めた体験型修学旅行、1万
人誘致に向けて~」でした。
体験型観光のねらいを見誤ってはいけない。体験のための体験でも体験
が目的でもない。人と人が出合い、コミュニケーションが生まれ、お互いが
高まることこそ交流の意義である。旅人も楽しむが受入方も楽しくなけれ
ばならない。心の豊かさを求める旅であり、教育の向かう方向であり、精
神文化の向上でもある。
体験の場はわざわざ設けられたものでなく、ありのままの自然や暮らしの
営みの中で行うことが大切で、体験者が主人公で、受入方はインストラク
ターとして、援助や指導者であり、何もかもやってしまわないことである。
食材についても地元でとれるものを消費する。地産地消(地商)でなければ
地域振興につながらない。などと貴重なお話を具体的に話していただきま
した。
講演会の後、午後4時からは広島湾ベイエリア海生都市圏研究協議会
の平成23年度総会が開催されました。http://www.hiroshima-bayarea.net/
総会に先立ち、プロモーションビデオの上映です。
この協議会は、海からの視点で広島湾をとらえ、高速船によるベイクル
ーズや体験型修学旅行の誘致活動などを通じ、海のネットワークを活
この協議会は、広島県および山口県など広島湾域に所在する広島県、
用し、地域の活性化をはかろうと広島商工会議所が呼びかけで平成
12年7月に発足しましたから、今年で11年を迎えています。
6市3町の行政(10)、商工会議所(6)、商工会(9)(以上、会員)並び
に協議会の趣旨に賛同する賛助会員(33)により構成されています。
広島湾岸の呉市から坂町、広島市、江田島市、廿日市市、大竹市、山
口県和木町、岩国市、周防大島町、柳井市の市町と商工会議所、商工
会なとの広域的な団体です。11年前の発足当時は22市町ありましたか
ら、合併で約半分以下の行政、商工会となっています。
総会は会長である広島商工会議所深山会頭さんの挨拶で始まりました。
次いで来賓として“瀬戸内 海の道1兆円構想”を提唱されている湯崎
広島県知事さんが挨拶されました。
この後、ベイエリア地域での体験型修学旅行誘致などの取り組み例が紹
介されたテレビニュースが上映されました。
そして、議長に会長さんが就き、第1号議案平成22年度事業報告、収支
決算について承認、第2号議案構成員の拡大をはかるための会則の改
正が承認、第3号議案新規加入会員として3町、3商工会、1団体の会員
と2団体の賛助会員が承認されました。第4号議案として広島湾域の特性
を活かした体験型修学旅行誘致の推進、広島湾域のイベントへの協力、
賛助会員の拡大等の23年度の事業計画、収支予算が承認されました。
次いで運営委員長さんの活動報告、山口県周防大島町長さんの体験型
修学旅行の誘致事例の報告がありました。20年度には神奈川県1校で
あったのが、今年度は7府県20校(既に今まで10校)が修学旅行で来島。
民泊引受先は200軒と増えたそうですが、まだまだ拡充を推進して行か
なければとの報告でした。最後に修学旅行に来た子どもさんの話を聞き、
民泊での心のこもった待遇に感動して送ってくれたお母さんのお礼の手
紙を披露されました。
総会終了後は交流会です。乾杯の挨拶と音頭は、このたび新たに就任さ
された広島市の松井市長さんです。
交流会は賑やかに行われました。市町、会議所、商工会だけでなく、旅行
業者、ホテルなどの業者、運輸局や経済産業局、県の方なども出席、これ
だけ幅広い交流ができるのはこの会だけではないでしょうか。おいしい料
理を食べ、飲みながら、名刺交換や情報交換をしました。有意義なうちに
私は設立以来の企画会議のメンバーでほぼ皆勤でしたが、昨年から商
工会のメンバーを外れ、賛助会員である広島東部開発の一員としての
参加です。
せっかく広島湾、瀬戸内海という世界的な財産を持っていながら、充分
に活かしきっていない現状の中で、これだけ多く自治体や経済界などが
参加し、活性化をはかろうということは意義深いことです。
ちなみに、来年のNHK大河ドラマは「平清盛」です。この地域でもロケが
行われ、観光客などが多く訪れ、経済効果が得やすいと予想されていま
す。どういった仕掛けをして行くかも課題です。
今協議会では体験型修学旅行の誘致を重点事業として取り組んでいま
すが、坂町が推進しているウオーキング事業について、協議会でのネッ
トワーク化などを提唱しています。
商工会としては、商工会という狭い領域だけでなく、広く他団体との交流
で、人脈を広げるとともに、広域連携事業としてさらに積極的な事業展開
をはかっていただき、商工会の存在を高めていってほしいですね。
もちろん、わが町もそうです。