こんばんは 「ようよう坂町」
今日も30度を超える真夏日の暑い日。全国で熱中症の人がたくさん
出ている中、午前中畑に出て、草取りと野菜の種を植え付けました。
帽子をかぶるのがいやなので、頭に水をかけながら炎天下3時間の
畑仕事でした。薄くなった頭の直射日光で日に焼けたのでしょうか。
頭皮が痛くなっていました。何とか枝豆と大根を植え付け、夕方水やり
をしました。今年は雨が多いため、山から引いている池の水もたっぷり
と出ているようです。明日はスポーツクラブが月末で休みなので、残った
た種を植えなければなりませんが、何とか曇り空になって欲しいですね。
さて、今日は大手企業の株主総会の日です。地元中国電力の株主総会
も広島市中区の本社でありました。株主から原発への反対意見が相次
いだものの、中電は上関原発(山口県上関町)の建設計画など原子力
事業を推進する考えを強調し、一部の株主による「脱原発」を求める株
主提案は否決されました。
中電といえば、わが町には昭和初期から坂火力発電所がありましたが、
廃止後は変電所や陸上競技場、資材センターなどがつくられていますが、
中でも迷惑施設?としての柱上変圧器リサイクルセンターという施設が
あります。ご存知ですか。中国・四国・九州地方で唯一の施設なのです。
柱上変圧器リサイクルセンターは、我が家の数百メートル先の中電陸上
競技場の隣にあります。センターの隣が陸上競技場です。
ちょうど「世界の石ロード」に沿ってあります。この施設は柱上変圧器(電
柱の上にあるトランス)のうち、古いタイプには微量のPCBが混入されてい
る恐れがあるので、法律でその処理を10年間で行うというものです。PCB
はカネミ油症事件で有名になり、拒否反応を示す人が多く、平成15年夏
に計画が持ち 上がった時、近隣地区であるわが地区では、不安を感じ激
しい反対運動がありましたが、粘り強く交渉をした結果、やっと19年夏に
操業開始し、現在4年を経過しています。 中四国九州地方では初めての
施設で、多額な投資(建物設備で約100億円)で、10年間(平成28年度
まで)に中国地方にある約82万台のトランスを処理し、再利用しようとす
る地味で、迷惑施設ではありますが、絶対必要な施設でなので、反対が
あったにもかかわらず我が地区が受け入れた訳です。
規模の大きい施設で、高齢者(平均年齢56才)を中心に145人(内坂町
28人)の多くの雇用を生み、地域貢献もあります。
トランスといえば、どこにでもある身近なものですが、あまり関心があり
ませんね。ふと頭上を見上げてみてください。最近都会では電柱の地
下埋で電柱がなくなっているところもありますが、依然として電柱のある
風景はどこにでもあるお馴染みの風景です。そしてそこには必ずトラン
スがあります。
そして、我が家の前には中国電力資材センターがあり、中国地方のトラ
ンスが搬出入されています。
操業開始後は、地区住民(横浜2部住民福祉協議会)と中電、そして役
場、漁協と広島大学の先生とで安全性確認委員会を設置しており、操
業後の環境汚染問題を監視しています。今では年2回開催されており、
今月12回目が開催されました。リサイクルセンターのことは下記のホー
ムページで見ることができます。
http://www.energia.co.jp/energy/energia/pcb/pcb-4-2.html#1
センターの3階会議室で行われた委員会です。青い服の人たちが中国
電力と実際に操業に携わっている中国電機製造会社の皆さんです。
今年5月末現在の処理状況は約82万台のうち、38万8千台余りで
47%です。今年度の処理計画数は12万台を予定しており、順調に推
移しています。青が計画、赤が実績です。5月に行われた環境調査
(PCB、ダイオキシン、騒音、臭気、水質汚染など)の結果報告があり、
数値が全て基準以内でしたので、安心しました。
上の赤い線が管理目標値で、下の点が測定値ですが、ほとんどゼロに
近い数値です。
しかし、今後とも慎重な監視をしていかねばなりません。
今回はこの環境調査結果とは別に、東日本大震災の関係で町議会の
一般質問にも出たように、地震対策についても説明がありました。
まず強い地震に耐えられる強固な建物ということで、基礎杭を強固な
地盤10~30m地下にある岩盤まで118本打ちこみ、建物を支えてい
るとともに、耐震設計としては震度6強~7程度を想定した建物構造と
なっており、実際調査結果は1.38~1.45倍であったとの報告があり
ました。
台風高潮対策については、今までの台風の最高潮位より120㎝敷地が
高くなっていますし、災害時には操業停止などの未然防止措置を講じる
ことになっているとの説明がありました。まだ、南海沖地震などで津波など
の想定に変更があれば、新しい防災基準に基づいて新しい防災対策を
行うとの説明もあり、まず一安心です。
7月11日から2週間をかけて、年2回行う設備機器点検日程の説明も
ありましたし、事務所横の廊下の壁には、全従業員の写真の掲示がして
ありました。
高齢者が多いため、業務災害防止を目指しての事業所のスローガンや
私のセルフチェック宣言も掲示され、安全操業への取り組み意欲が感じ
られました。
「世界の石ロード」に沿って立地しているセンターで、ウオーキングをする
町内外の人も多いのですが、ほとんどの方がこの施設が何なのかを知っ
ていません。迷惑施設だから、ひっそりとするのもいいのですが、必要な
施設なので、ぜひどういった施設なのか説明板を設置して欲しいと、要望
しておきました。
多くの雇用を生み出している施設も10年間で処理完了しなければならず
もう4年を経過しており、後6年での処理となります。
その後、この巨大な施設がどうなるのか、そして雇用問題がどうなのるか。
まだ未定ですので、今後は環境問題だけでなく、そういった問題にも取り
組んでいく必要もあるでしょう。地元委員としては、そういったことへも関心
を持たねばなりません。