こんばんは 「ようよう坂町」
一日中の雨の日曜日、月曜日も雨予報でした。朝ジ
ョギングの時は雨が降っていましたので傘をさして走
りました。毎朝のジョギングの途中に太陽に向かって
拝むポイントがあります。そこでは手を合わせ、今日
一日頑張るぞと唱えるとともに、「ありがとうございます
おかげさまです」「ついているね」「絶好調」をそれぞれ
10回ぐらい言うことにしています。そのおかげでしょう
か。ついている自分に驚くことがあります。
昨日は三原市で広島県市町教育委員会連合会の総
会があり、委員長の代理で出席しました。三原まで行
く方法として、車で行く、在来線の山陽本線で行く、新
幹線で行くことができますが、時間をかけていけば呉
線で行くことができます。しかもちょうどいい時間に「瀬
戸内マリンビュー」が走っているではないですか。
開会時間が13時30分、マリンビューの三原駅到着時
間が12時38分なので、名物「タコ飯弁当」食べられる
と思い、坂駅へ電話したら、指定席があいているとのこ
とでした。帰りは16時19分なので、それも予約しました。
指定席料は片道で510円です。
2年前小屋浦で桜を撮っていたら、運のいいことに
ちょうど呉線の観光列車「瀬戸内マリンビュー」が走
ってきました。
マリンビューは広島駅⇔三原駅間を一日一往復して
おり、三原での蛸料理などをパックにしたツアーもあ
ります。瀬戸内の海見ながら走る列車は人気があり
見たいですね。と思っていましたがなかなかチャンスが
ありませんでした。今回運よく三原行きが直前になって
決まりましたので、乗ってみることにしました。でも午前
中は雨予報なので、行きの車窓からの眺めは期待でき
ないので、帰りに期待するかと思っていました。
「マリンビュー」は広島発で坂駅には止まりません。当日は
呉駅までは快速電車で行き、呉駅から「マリンビュー」に
乗ることにしました。
ところが前日の大雨で、呉線の広駅~三原駅は徐行運
転のため、電車に遅れが出ているとのこと。おまけに山
陽本線ではトラックと電車の接触事故で不通となり、バス
での代行運転とのこと。坂駅では遅れてきた電車に乗り、
呉駅まで行きました。ちょうどそのころには雨も止んでき
ました。呉駅の1番ホームの先頭付近が「マリンビュー」
乗車位置です。マリンビュー号の各停車駅の駅名票は、
その地域の名物のイラストが描かれています。
呉は、戦艦大和誕生の地です。
観光案内も写真入りで紹介されています。
三原方面の先頭が2号車の自由席です。オールや浮輪
「瀬戸内マリンビュー」に使用されている車両は、キハ47 -7001+キハ47-7002です。編成はキハ47-7001 が1号車広島方面の指定席車両で、キハ47-7002が、 2号車三原方面の自由席車両です。 |
日本国有鉄道の名もあり、懐かしさを感じます。
指定席車両は、客船の船内をイメージした造りになって
いて、オールや浮き輪、羅針盤などの小物が飾られ、電
灯は丸みのある形に、シートは革張りに更新され、海側
の景色を楽しめるような配置に組み替えられています。
また、乗降口脇には指定席券を必要としないフリースペ
指定席の予約が直前だったためか海側が取れず、丸椅
子の展望スペースに座ったり、車内を行ったり来たり。展
望窓から眺める広大川です。昨日の雨で茶色に濁ってい
ます。
車内にはどういうわけか海図もあります。
1号車の車内表示です。
「キハ47-7001」との表示もあります。
5分遅れで呉駅で出発した広駅では7分遅れです。ここから
は各駅停車となります。広駅の紹介は海を挟んだ向かいの
下蒲刈島にある松濤園にちなんで江戸時代の朝鮮通信使が
描かれています。停車時間の間に電車を降り、写真を撮るこ
とにしました。
1号車の車外です。
仁方駅から川尻駅への途中から海が見えてき、造船所
も見えます。天気もこのように回復してきました。車窓から
瀬戸の海が楽しめそうです。「ついているね」のおかげでし
ょうか。
安芸川尻は名産の筆ですが、車外で出れず、車窓から撮っ
ていましたら、川尻駅の名が撮れませんでした。川尻は呉広
域商工会の本所がある町です。
安浦駅はハクセンシオマネキというカニ。電車は18分
遅れです。
瀬戸の海が見えてきました。遠くの島々がはっきりと
見えます。近くには広島名物カキのカキいかだが見え
海から見た発電所です。
自由席車両は、壁が木目調、シートの更新、扇風機がシ
ーリングファン、日よけがカーテン、戸袋窓の埋め込み、
運転室側の乗降口埋め込みなどの加工が施されていま
すが、シート配置は半分がロングシート化されていますが、
ほぼ昔のままになっているとのことです。
山陽本線が不通となっているため、呉線経由のお客さん
も多いようです。
竹原はその名の通り竹で有名なことからかぐや姫。
電車は徐行運転していますので、もう既に40分遅れと
なっています。
竹原駅を通り過ぎると電源開発㈱の竹原発電所です。
電源開発は日本最大の卸電気事業者です。現在では、
日本国内に水力、火力合わせて60ヶ所以上の発電所を
有し、発電能力は東北電力に匹敵しており、卸電力とし
ては突出した発電能力を持ちます。
特に水力発電と石炭火力発電に関しては日本一の規模。
送電・変電設備、電力会社間の連携線や連携設備も多
数保有しており、特に北海道・本州間、本州・九州間を連
系する送電網を有するのは電源開発のみです。
会社の入口です。
海から眺めた発電所です。
有名なことからウサギ。
その沖にある大久野島は、竹原市忠海町から沖合い3
キロメートルに位置し、周囲は4.3キロメートル。別名「地
図から消された島」として、戦時下での化学兵器製造の
島でした。毒ガスの島といわれ毒ガスの歴史を伝える大
久野島毒ガス資料館もあります。国民宿舎があり、東京
から来られたご夫婦が一泊されるために下車されました。
鉄塔のある島が大久野島です。
車内にはマリンビューの停車する駅名の紹介があり
ます。
忠海~三原までの区間は、この線のハイライトです。青い
海と白い砂浜。遠くには島と島々を結ぶしまなみ海道の橋
がよく見えます。この区間では、風景をじっくり楽しめるよう
に列車はスピードを落として走るそうですが、今日は常に
徐行運転です。ますますスピードが落ちてきます。
すぐ海沿いを走っていきます。
安芸長浜という駅の前には幸陽船渠があります。
瀬戸内海に面した50万平方メートルの広さの建造基
地を有している造船会社です。コンテナ船、バラ積み
運搬船、タンカー等各種大型船舶に500隻を超える
建造実績を誇ります。また、中堅造船所では唯一となる
LNG(液化天然ガス)船を建造しています。
須波駅前には海水浴場があります。ベイサイドビーチ坂
のある私にとっては施設などが気になります。
夏は海水浴客でにぎわうのでしょう。
いよいよ三原市内が見えてきました。
最終駅の三原駅は名産のタコです。やっと到着といっ
た感じです。
この後引き返して再び帰ってき、16時19分発の広島行
12時38分到着予定が69分遅れでした。のんびりと「マリ
ンビュー」の旅を楽しみながらと思っていましたが、終わり
頃は時間が気になり、やきもきしていました。結局は総会
の開会は13時30分でしたので遅刻です。
売店で食べられると思っていたタコ飯弁当を横目に、昼食
もとらずに総会会場へ向かいました。
まあ、帰りのマリンビューでタコ飯弁当を買い、ビールを飲
みながらのんびり帰ろうかと期待しながら…。