こんばんは 「ようよう坂町」
今朝は雨上がりで暖かい日。外は霧でした。
車で家を出て、広島大橋へと進んで行くと霧は
晴れて来ましたが、橋の上からは海霧にかす
む島々。絵にもなりそうな幻想的な風景です。
右側が金輪島、左側が江田島です。手前は
カキいかだです。
かすむひろしまベイブリッジと海田の山々です。
そんなロマンチックな雰囲気に浸りながら到着
したのが毎週午前7時から広島駅前の赤心ビ
ル6階で開催されている「積極蘭元の集い」で
す。今日で第1,345回目です。ゲストはヴァイ
オリン奏者の榎本陽子様で演題は「ヴァイオリ
に広島市へ。広島のエリザベト音楽大学出身
です。大学院の時、ヨーロッパへ留学。背の高
い美しい女性です。
まず挨拶代わりにエルガー作曲の「愛の挨拶」
を演奏していただきました。
楽器にはヴァイオリンなどの弦楽器、管楽器は
フルートなどの木管楽器、トランペットなどの金
管楽器、鍵盤楽器はピアノ、打楽器はマリンバ
などがあり、4種類に分類されています。ピアノ
は弦をたたくので、弦楽器でもあり、打楽器でも
あります。弦楽器にはヴァイオリン、ビオラ、チェ
ロ、コントラバスがあります。弦楽器だけのアン
サンブルの四重奏は第1と第2ヴァイオリンとビ
オラ、チェロで編成されています。一番高い音を
第1ヴァイオリンが担当し、一番低い音をチェロ
が担当します。
ヴァイオリンの音はF字孔という二つの穴から出
ています。弦はコマが支えていますが、弓で弦を
こすることにより、コマから表の板に伝わり、中
に魂柱(サウンド・ポスト)という円柱があり、表
板から伝わった振動を横板や裏板に伝えていき
F字孔から美しい音となって出てきます。
ヴァイオリンに使用されている木材は部位により
違います。表板はスプルース(ドイツ産)という松
のようなもの、裏と側板・ヘッドはメイプル(カエデ)
です。指板は黒檀です。ピカピカ光っているのは
ニスが塗られており、何度も塗ることにより、音に
も影響があります。
いので、アーチが分厚くて膨らみが大きく、ボディ
の断面もまろやかな弧を描いて、小さな音でもよ
かったのですが、現代では千人単位のコンサート
ホールなどでの演奏で、大きな音が出せるように
コマも高くなり、ネックの角度もきつくなっています。
ヴァイオリンの演奏は弓を引きながら行いますが、
弓を飛び跳ねるように使ったり、指ではじいたり
しての演奏もあります。
実際に指をはじきながら演奏していただきました。
ヴァイオリンといえば、ストラディバリウスという
すばらしい楽器があります。イタリアのストラデ
ィバリが製作した名器といわれています。
が、音楽の父とも言われており、聖書のような存
在です。でも当時有名であったのはテレマンでし
た。バッハの作曲数は千数百曲でしたが、テレマ
ンは何と4千曲にも及んでいました。音楽家でも
あり、商売上手でもありました。「ファンタジー」と
いう12曲の中の一部を演奏していただきました。
バッハがなくなり、忘れ去られていった中で、バ
ッハの掘り起こしをしたのが、メンデルスゾーン
でした。彼は音楽家には珍しく金持ちの家庭で
育ちました。 またシューベルトの復興にもつとめ
ました。パガニーニはヴァイオリンの難しい技術
や新しい技法の開発者といわれています。
話は苦手と言われましたが、ヴァイオリンの楽器
の仕組みや歴史などについて、わかりやすく説明
していただきました。またその間での演奏は、音
楽家榎本様にとっては、初めての朝の演奏でした
でしょうが、いろいろな曲を美しい音色で演奏して
いただきました。動画で紹介できないのが残念で
で、いろいろなジャンルの方が会員の紹介で来
られます。音楽家としてはギターやビオラ、パン
フルートや雅楽の笙(しょう)やひちりき、草笛、
オカリナ三味線などの演奏をしていただいてい
ます。平素なかなか演奏会に行くことができない
私にとっては、音楽鑑賞ができる場所でもあり
ます。それに演奏会では聞けない、歴年とか楽
器についての説明で、演奏をますます興味深く
聴くことができます。ありがたいものです。
今日のお話は、今度オーケストラや弦楽四重奏
などを聴きに行く時に大いに参考になると思い
ます。ありがとうございます。榎本様。