こんばんは 「ようよう゜坂町」
毎週金曜日の朝7時からは広島市で「積極人
間の集い」があります。いろいろなゲストとの出
会いがありますが、時々会員さんがお土産など
を持ってくれます。今回は森のアイスクリームと
いわれている珍しい「ポポ」を持って来てくださ
いました。バンレイシ科に属する落葉高木で、
アケビガキとも呼ばれています。今や幻の果物
といわれる魅惑の珍果で、香りが高く、とても甘
い果物です。栄養価が卵の10倍あるとのことで、
冷凍し、自然解凍しシャーベット状で食べるとお
いしく、正に森のアイスクリームといわれるゆえ
んです。初めての珍しい果物ありがとうございま
す。下の菓子は私が持って行ったものです。
さて、今回のゲストはパンの笛演奏者の第一人
者岩田英憲様とキーボード奏者の藤原由紀様
です。
まず「野の花」やNHKテレビでお馴染みの「新日
本探訪」のテーマ曲の演奏をしていただきました。
その後のスピーチですが、藤原さんからありま
した。エレクトーン演奏をしていました。一人で
オーケストラができる楽器でしたが、岩田さんと
10年ぐらい前に出会い、パンの笛の自然の音
に魅せられ、ジョイント演奏を行っています。
続いて岩田さんは、話はあまりうまくないと断ら
れ、スピーチにはいられました。
私がパンの笛に出会ったのは、フルートの勉強
のためウィーン留学中の1976年12月24日ク
リスマス・イブのことです。レコードで初めてパン
の笛の音色を聴いた時、なぜか心が強くふるえ
ました。それは今考えると子どもの時広島の海で
遊んだ時の「なつかしさ、郷愁、心のふるさと」を
感じたからだと思います。その「ナイ」(ルーマニ
ア語でパンの笛を表わす)の音に 出会い、強い
衝撃を受け、その演奏者となることを決意。
その翌日、パンの笛を購入しました。
そして日本で初めてのパンの笛奏者となりまし
た。パンの笛の最初の演奏家は、風です。風
が野の草花に出会うときに発生する音が、パ
ンの笛の音の出る原理です。自然界では、風
が吹けば、いつもパンの笛の音が鳴っている
のです。風が野の草花をゆらす時、見えない
風が見え始め、しゃべらない植物がしゃべり始
めるのです。パンの笛は野性的で荒々しいが、
思いやりがあり、慰めがあります。パンの笛を
吹くとやさしい気分になれます。そして今、風の
ように自由でありたいと願っています。
パンフルートは数千年前にギリシャで演奏され
ていました。この他に中国、南米等にあったよう
ですが、それらの起源が同じであるかどうかは
分かっていません。ギリシャ神話の中では、半
獣半人の神、パンが水の妖精シュリンクスに恋
をしますが、いやがるシュリンクスは河辺に逃げ、
そこに身投げをし、葦になります。シュリンクスを
見失ったパンが悲しみにくれ、そこにあった葦を
切って笛を作り吹いたのがパンフルートの始ま
りということになっています。
ヨーロッパの片隅の小国、ルーマニアでは、羊
飼いたちのあいだに細々とつたわり、民族音楽
を演奏する楽器となっています。
できています。
が閉じられている管のことで、開管とは両方が
閉じられていない管のことです。閉管構造の
筒(共鳴体)は共鳴構造が管長の倍になり、同
じ長さ・太さを持つ開管の筒よりもおよそ1オクタ
ーブ低い音が出ます。
息がすごくいる楽器で、エネルギー源でいえ
ば、原始的なものです。ドレミが逆になって
おり、右手で持つ方が低く、左手の最後の部
分は鳥の音となっています。右手でパンを揺
らし、左手は薬指で揺らし、音を出していきま
す。指揮者で表情を出すのは左手ですから、
左手は大切です。
パンの笛は自然、製作者、そして自分が1/3
ずつで作っています。パンの笛は女性を抱くよ
うにして吹きなさいと言われます。
笛の中に風(音)があり、それに息を吹き込んで
音があふれ出てきます。そんな楽器です。
岩田さんは今回22年前にゲストで来られ、2回
目ということでありましたが、今ではパンフルート
の第一人者として、有名ななっていらっしゃいま
す。「積極人間の集い」では、商工会や地域では
出会うことのできないいろいろな方に出会うこと
ができます。貴重な体験で会いに感謝です。
岩田さん、藤原さんありがとうございます。
そして「積極人間の集い」の皆さんありがとうござ
います。