こんばんは 「ようよう坂町」
春一番が吹いた後の昨日、今日と冬とは
思えないような暖かい日が続いています。
今年は暖冬なのでしょうか。そんな中での
今回の冬の北陸の旅の一つの目的は、
新婚旅行で行った金沢兼六公園の雪吊り
の再訪でした。前日宿泊した宇奈月温泉
から特急うなづき号で、富山まで行きました。
終点の電鉄富山駅です。
ここで回送してあったバスに再乗車です。
歩道の植込みの雪吊り風景です。
北陸自動車道の車中から見る富山空港です。
「飛行機に注意」という標識が見えました。
上空を通過する飛行機に見惚れて、事故を
起こさないとのことです。神通川の中にある
日本唯一の川の中にある空港です。
34年前、今はなきグリーンフェリー(広島港
~大阪南港)で、雪の夜友人に送られての旅
立ちでした。翌朝、大阪駅では、大雪の影響
で北陸方面の電車は大幅な遅れで大混乱して
いたので、予約していた電車でなく、出発間際
の電車に飛び乗って金沢駅へ着いたら、電車
の遅れで特急券の払い戻し。ラッキーでした。
金沢兼六園は、岡山の後楽園、水戸の偕楽園
と並んで、日本三名庭園の一つです。
名称は宋代の詩人・李格非の『洛陽名園記』に
由来します。「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺
望の六つを兼ね備える名園」との意味で、当時
の老中松平定信が命名したとされています。
六勝の一つ「眺望」を楽しむのに最適な場所の
「眺望台」から金沢市内が一望できます。
雪が降っています。
「唐崎松」は13代藩主・斉泰(なりやす)が近江
八景の一つ、琵琶湖畔の唐崎松から種子を取
り寄せて育てた黒松。兼六園のなかで最も枝
ぶりの見事な木です。雪の重みによる枝折れ
を防ぐため、冬にほどこされる雪吊りは兼六園
ならではの風物詩。他の庭園では見られない、
趣深い風情を紡ぎだしています。
「明治紀念之標」は中央に日本武尊像があり
ます。明治13年(1880)日本で最初に建てられ
台座の石組は、ただ石を積み上げたままです
が、石の中に、蛇石、かえる石、なめくじ石を
置いており、嫌いな三者の三すくみによって
お互いが動けないので、どんな地震があって
も崩れないとのことです。
園内の道は雪が残っており、滑りやすく
にまでせり上がった奇観はたいへんな迫力
で、兼六園名物の一つとなっています。
「冬桜」とのことです。雪の中にけなげに
咲いている姿に感動しました。
霞ヶ池の西南岸に設けられた水亭。栄螺
山のうっそうとした樹々を背景に、石脚で
支えられたこの亭は、まるで水面に浮か
んでいるような印象を与えます。
この噴水は霞ヶ池を水源とし、池の水面との
高低差による自然の水圧であがっています。
水の高さは約3.5mあり、霞ヶ池の水位の変
化によって変わります。藩政末期、金沢城内
の二ノ丸に水を引くため試作されたものと伝
えられています。日本で最古の噴水であると
季節ごとに様々な表情を見せますが、特
に雪に備えて行われる雪吊りは冬の風物
詩として情緒を添えます。霞ヶ池を渡る石
橋を琴に見立てて徽軫(ことじ)をなぞらえ
た右の徽軫灯籠(ことじとうろう)は、兼六
園を代表する景観となっています。
雪の降る中での観光が済んだ後は。園内の
レストランで郷土料理の「治部煮膳」の昼食。
「治部煮膳」は加賀藩の時代から親しまれて
いる金沢の郷土料理です。小麦粉をまぶした
野鳥や鶏の肉を季節の野菜や特産のすだれ
麩と煮合わせ、小麦粉でとろみをつけるのが
特徴。名前の由来は、じぶじぶと煮る、人名
にちなむなど諸説があります。
いよいよバスの旅も大詰め、北陸自動車道
最後のサービスエリアは「賤ヶ岳SA」で、トイレ
休憩です。
バスから下車し、新幹線へ乗り込みます。
JR西日本が誇るゆったり座席のひかりレイ
ルスターで新大阪発の広島へ。
今回は、1月初旬の新聞広告で見て新幹線を
使った格安料金ツアーであったので急きょ
予約しました。新婚旅行の地、冬の金沢があっ
たし、冬の白川郷そして初めての宇奈月温泉
ということで、即決したわけです。
金沢の次の旅行地は岐阜県高山と下呂温泉
でしたので、次回はぜひ訪れてみたいものです。