こんばんは 「ようよう坂町」
今日は世界陸上の代表を選考する「福岡
国際マラソン」の日。地元中国電力の油谷
選手が出場するということで期待しましたが、
結局は10位と惨敗。優勝はエチオピアの
21才のケベデ選手。残り10㎞で3分の差を
つけられ、圧倒的強さで優勝。日本選手との
歴然たる差を痛感しました。
昨夜は大学時代のサイクリング部の同窓会
総会で久しぶりに、昔話に盛り上がり、少々
飲みすぎました。今日はその延長上の大学
卒業後の自転車旅行についてです。
先日オーストラリアから旅行者24人が広島を
訪れました。メルボルンの友人のまゆみさんが
添乗をしているツアーです。
北は北海道稚内から南は九州枕崎まで日本
縦断24日間の豪華ツアーです。旅行費は1万
豪ドル、募集時点では約100万円の豪華ツアー
です。今円高で1豪ドル60円ですから、今だと
1万6千豪ドルかかります。ラッキーであったと
のこと。円高の最近は、海外からの旅行客が激
減しています。
この9月のオーストラリア旅行の目的の一つに
メルボルンより西へ行き、35年前に自転車
一人旅をしたコースを再訪することでした。
青春真っ只中の26才の時、会社を半年休職
し、学生時代からの夢であった海外自転車一人
旅で行った所です。その当時はアメリカドルが
308円、豪ドルが400円の時代でした。
神戸から船に乗り、横浜、グアム、ラバウル経
由で約2週間の船旅の後、オーストラリアの
ブリスベーンで一人降り、自転車の一人旅が
始まりました。今まで一人で国内(大学時代の
自転車旅行は団体)でも長期に家を放れたこと
がなく、不安がいっぱいのスタートでした。
何とかシドニー、首都キャンベラを過ぎ、2千㎞
先のメルボルンに着いたのが出発して20日目で
した。メルボルンには船の中で一緒であったひ
ろこさんとまゆみさんが滞在していました。彼女
らと会うのが楽しみでした。メルボルンに到着し、
安心すると自転車で走るのがいやになり、自転
車を置いて、メルボルン発着の3週間のキャン
ピングバスツアーに出かけました。ツアー中は
もちろん英語の世界で大変でした。この間テン
トを張り、飯を炊きながらのツアーでしたが、オ
ーストラリアの東から北、そして中央部のエアー
ズロックなど計1万kmの貴重な体験ツアーでした。
今回の旅行でお世話になった右側から3人が
福島ご家族、左からまゆみさんとその旦那のピ
ーターさん、真中の白いのがわが妻です。
バスツアーでメルボルンに帰り、中央郵便局
(GPO)で待ち合わせるのが常でした。また、
このGPOは日本へ手紙を送ったり、日本から
の懐かしい手紙を受け取ったりする場所でも
ありました。
その懐かしいGPOも今では外観だけが残って
おり、中は高級ファッションのショッピングセン
ターになって、昔の面影はありませんでした。
何年か前に火災になり、それを契機に
ショッピングセンターに衣替えしたのこと
吹き抜けの建物は歴史の重みもあり、高級
感が醸し出されています。
こんな風に座って待っていました。
メルボルンは平坦なので、自転車通勤の
盛んな所です。朝早くからリュックを背負い
メルボルンから久しぶりの自転車ツアー
オーストラリアは概して沿岸部がアップダウ
ンが多く、内陸部は平坦です。国土を横から
道路は直線で平坦なので、自転車は走り
易いのですが、車もスピードを出しており、
特にロードトレインと呼ばれる3重連ぐらい
の大型トラックは吹き飛ばされそうで、自転
車にとっては恐怖です。
今では道路の端の路側帯は舗装されてい
ますが、その当時は砂利。大型トラックが通
るたびに砂利道へ追いやられ転倒しそうでした。
ウーナンブルへ入る手前の道路で新聞社
の記者に呼び止められ、インタビューされ
ました。現地の新聞の取材は2回目でした。
ウーナンブルで一泊した後、出発した直後、
わき見をしていたのか止まっている車にぶ
つかり転倒。自転車の前輪のホークが曲が
ってしまい、1日延泊をしました。そのおかげ
で新聞を購入することができました。
ウーナンブルの町中です。西部劇に出て
「ファミリーパーク」となっていました。
調理施設やシャワーは完備されており、
自炊に便利です。洗濯機もあり、アイロン
ちょうど泊まった時が冬だったので、テン
トを張ってキャンプする人もなく常住のキャ
ンピングカーがあるだけでした。
人員削減などが社会問題になっている現在
では、到底考えられない会社を6ヶ月も休職
し、オーストラリアを3ヶ月3千㎞、ニュージー
ランドを3ヶ月5千㎞の自転車1人旅でした。
下の写真の左側は、出発後5ヶ月たったニュー
ジーランドの首都ウェリントンで新聞掲載された
時の写真です。髪もヒゲも伸ばし放題。
右側は最終のオークランドで散髪をした後に
新聞社に取材を受けた時の写真です。
若かれし頃の写真は髪がふさふさとしています。
今坂町は、「ウォーキング日本一のまちを目指
して」いろいろとウォーキング事業に取り組んで
います。自転車がブームになっている今日、私の
青春のルーツである自転車への取り組みも合わ
せて行い、ウォーキングとともにエコタウンのまち
づくりを目指すのも、これからのまちづくりに大切
なことではとの感じを強くしています。