神楽の楽しさ | ウオーキングの町 坂町

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こんばんは 「ようよう坂町」


金曜日の朝7時からは「積極人間

の集い」です。今日は1,259回目。

前日飲みの会があったので、今朝

はJR電車で行きました。通るたび

に気になるのが、新広島球場。

今年のプロ野球交流戦のカープは

調子がいいようです。今日現在で

7勝5敗で全体の4位につけています。

今日の新球場です。先日中国新聞で

紹介されていましたが、現在3分の1

の工事進捗状況だとのことです。

「積極人間の集い」は今日で1,259回

目。ゲストは横田神楽団の石田斉様

といっても、現在は会員として来られ

ています。ゲストは会員の紹介がほと

んどですが、時として会員の話を聞き

たいとのリクエストがあり、今回のよう

なことがあります。石田さんは、お兄

さんが随分前から来ておられましたが、

誘われて最近来られるようになりました。

本業は中国電力の社員ですが、広島

市黄金山小学校のPTA会長をされて

おり、いつも大きな声で積極的に会員

スピーチをしていらっしゃるので、リクエ

ストがかかりました。

テーマはPTAの話かと思ったら、「神楽

の楽しさ」でした。

神楽の衣装でお面をつけて登場です。

石田さんは、広島県三次市布野町

(合併前は布野村)の県境に近い横谷

地区の出身です。

横谷神楽団は、今は廃校となってい

る横谷小学校が昭和57年7月校歌

開き行事での神楽発表を契機に、昭

和58年春、横谷神楽クラブとして組

織的な活動を始め、各地での公演を

続けるうち、活動のさらなる発展のた

め、昭和60年4月、地域の皆さまの

ご協力により横谷神楽団として団員

20名で結成。1千万円ぐらいの資金

が必要ということで、団員が一人ひと

りが30万円のローンを組むとともに、

地域に寄付をお願いしたとの苦労話

を聞かせていただきました。

最初は無名な神楽団で苦労したが、

横谷という名前が、有名な神楽団で

ある安芸高田市横田神楽団に似て

いることから、間違って依頼があった

り、山口県小野田市熊野神社での

公演より、その紹介で熊野本宮、靖

国神社、明治神宮、熱田神宮などで

の公演が拡がり、現在では年間30

回の公演を行っているとのことです。

http://katutyan.hp.infoseek.co.jp/

神楽には昔からの旧舞(六拍子)と

創作の新舞(八拍子)があり、必ず

善者(神)が勝ち、悪者(鬼)が退治

されるそうです。神楽の見方としては、

おはやし、セリフ、舞い方、化粧に

注目してほしいとのことです。

現在、ひとり神楽によるボランティア

活動として、結婚式や敬老会、老人

ホームなどにこのような姿で出かけ、

ユニークな公演活動を行い、喜ばれ

ています。今日はお兄さんに手伝っ

ていただきました。

現在団員31人で神楽の伝承に

努め、各地の秋祭りやイベントなど
で神楽を奉納している他、横谷子ども

神楽クラブに指導をしています。

団員の平均年齢が上がっていく中、

追っかけなどで結婚された若い団員

の加入が刺激となり、技の向上に努

力しています。

神楽の舞いや口上によるひとり神楽

は時間の経過を忘れるぐらいで、中

には子ども時代を思い出し、つい涙

する会員の方もいらっしゃいました。

素晴らしい公演でした。今後ともます

ますのご活躍を期待しています。

このように、「積極人間の集い」は

いろいろなゲストの話が聞かれる

だけでなく、その後の感想を一人ひとり

話すため、スピーチの訓練もなります。


☆神楽の始まり

宇宙のはじめ、まず全ての元と

なる物が出来ました。しかしそれ

は、名もなく動きもなく、形さえ無

いものでした。
やがてそれが天と地に別れ、男と

女の神が現れると、その神によっ

て海と島が生まれ、たくさんの神が

生まれました。その中の一人「天照

大神」は、弟のいたずらを嘆き岩戸

に身を隠し、この世が闇に包まれま

した。困り果てた神々は岩戸の前に

集まり、かがり火を灯し、宇津女命が

舞い踊り、みなで囃し立てました。
タカマガハラでのこの物語が神楽の

始まりと言われています。

☆神楽について

神楽は大きく分けて鎮魂玉振、湯立

神事、獅子神楽、岩戸神楽とされて

います。
時代の変化にともない今では劇的で

興味深い岩戸神楽だけが神楽のよう

に思われています。
昭和20年代始めに、この岩戸神楽の

舞法が複雑でないよう単一化され、主

として謡曲、長唄、浄瑠璃から取材をし

て新しい項目が創作され、大好評を得

て上映されました。
そして、この時点で昔から舞いつがれ

ているものを旧舞といい、新しくできた

舞を新舞というようになりました。
内容は旧舞も新舞も歴史的事実にも

とずかない神話・伝説から取材して神

楽化されたものが多く、勧善徴悪です

から、基本的には必ず善者(神)が勝ち、

悪者(鬼)が退治されるという構成になっ

ています。