こんにちは 「ようよう坂町」
いのしし年生れがいのしし年に
「亥の子神楽」があるというので、
見に行きました。町内で中村姓が
非常に多い、中村地区でありました。
夜6時から町長さん宅前広場と7時
30分から荒神社とのこと。雰囲気が
あるのは、荒神社の方だが、7時30分
からは地区の役員会があるので、
6時からに行きました。町長さんも
出ておられました。
日中は暖かかったですか、屋外の夜は
さすが寒く、振る舞い酒をすすめられた
のですが、車なので飲むわけに行かず、
寒さが身にしみました。
現在町内では、この中村地区と隣の刎条
地区に伝承されています。
中村地区に今から150年ほど前(文政時代)
から、毎年旧暦10月の「亥の日」に、神様を
祭り悪魔をはらい、いのししにあやかって
子孫繁栄を祈り、亥の子餅という石餅を
子どものハヤシ言葉と一緒に、全家庭を
早朝より一日中ついて廻ります。
そして夕方から夜遅くまで神楽を舞い続けて
います。最近は地区内の子どもさんの数が
少なくなったため、子どもさんだけで舞う
ことができず、保存会を作り、大人を交えて
舞っています。
亥の子神楽は五景からなっています。
《第1景 岩戸舞》
神代時代の天の岩戸にたとえ暗黒の
世の中を平和な明るい世の中にする
ため、キジキ大明神の神力と舞姫の
美しい舞で岩戸の中の光を取り出し、
ひょうきんな顔のオカメ、ヒョットコ
明るくなった世の中に時々悪魔
(大鬼、小鬼)が出現して人々を
困らせているというので、弓名人の
神様が悪魔退治に出てきて、大鬼
裏方の笛は、女の子や女性の方々
《第3景 綱舞》
弓の名人だけでは、鬼退治ができ
ないので、綱さばきの名人の渡辺の
綱が登場し、鬼達に立ち向かって
いき、最後に綱で小鬼を縛り、
《第4景 鬼切り舞》
小鬼が捕らえられ逆上した大鬼は
渡辺の綱に立ち向かっていきます。
力と技の大決闘となり、大鬼を投げ
倒します。大鬼は死んだかのように
見えましたが、またもや息を吹き返し、
渡辺の綱に立ち向かっていきます。
そこで刀舞といって、渡辺の綱が
刀を持って大鬼を切り倒し、息の
根を止め、鬼の首を切り取り、
やったぞとばかりに振りかざして、
《第5景 鯛釣り舞》
悪魔を退治し、世の中に再び平和が
よみがえり、恵比須さまが、サルを
連れて舟で沖合い魚を釣りに出
かけます。何が釣れるかサルたちの
恵比須さまが最後に大きな鯛を
釣り上げると、それをサルたちが
取り合うといった恵比須さまとサル
最後は世の中が平和で明るくなった
というユーモアな第5景で神楽が
終わりました。
寒さに震えながらの鑑賞て゜したが、
小さい地区で伝統芸能を保存し
続けていらっしゃる姿を見せて
いただき、その地区の人々の
伝統保存への意欲とつながりの
強さを痛感させていただきました。
これらも大変でしょうが、ぜひ
続けていってください。
いのししは子孫繁栄のシンボル
のはずですが、今では余りに
増えすぎ、町内の畑や山が荒ら
されており、大変迷惑をこうむって
います。願わくば、人間と同じように
少子化を願っています。