園芸福祉を活用した地域づくりに取り組んでいる東区温品の安芸町商工会が、
今年度の園芸福祉活動の第一弾として12日、
地域の親子連れなどとジャガイモの植え付けを行いました。
同区福田のユアーズ福田店そばに安芸町商工会青年部が整備した“園芸福祉実践菜園”で
畝づくりをして、ジャガイモの種イモを一つひとつ丁寧に畑に植え付けました。
今年度第一弾の活動で、全4回の日程で開催
園芸福祉とは、花や野菜など植物の栽培を通じて、心身の健康や生活の質の向上をめざす活動のこと。
この活動は、園芸福祉を通して心豊かなまちづくりに貢献することを目的に昨年スタートしたもの。
安芸町商工会曰く、「植物と接しながら仲間を作り、みんなで幸せになろう」というのが狙い。
“植物で五感を感じよう”をテーマに、
土にふれながら植物や農作物を育てる作業の体験機会を地域住民などに提供し、
昨年度はキンギョソウ、ナデシコ、カンパニュラの苗の植え付けなどを行いました。
昨年度は地域住民と季節の花を数多く植えた
未就学児の子どもを持つ親子連れを対象に、
地域の公民館や商業施設にチラシを配布し活動の説明と参加を呼びかけ、当日は16組が参加。
園芸福祉活動を通して親子のふれあいを深めてもらうためで、
2歳から5歳までの子どもを持つ親子連れが中心に参加しました。
小さな子どもを持つ家族連れが参加して、土とふれあう喜びを感じながら親子の絆を深めた
今回の企画を立案したのは、安芸町商工会青年部のメンバーたち。
前年度の経験を生かして昨年秋から親子で楽しめる活動プログラムの検討を重ねてきました。
参加者同士が交流しやすい活動にしようと、当日は名札づくりから開始。
参加者たちは青年部のメンバーらが用意した台紙を使ってオリジナルの名札を作り、
ゲーム感覚でお互いに自己紹介を交わし合ってジャガイモの植え付けに挑戦しました。
青年部が用意した台紙を使って名札づくりに励む子どもたち。可愛らしい名札ができ上がった
16組の参加者を4班に分け、青年部のメンバーや同商工会が広島県窓口となって開いた
「初級園芸福祉士養成講座(日本園芸福祉普及協会)」の受講生らが各班の作業をサポートしました。
参加者たちは指導係のアドバイスを受けながら畑をならして畝を作り、
それぞれの畝に手作業で丁寧に種イモを植え付け。
植え付け前には種イモを適度な大きさに切り分けて、
腐りやすくなるのを防ぐために切り口に灰をまぶすなどの工夫を教わりました。
メークイン、男爵、赤いもなど計4種類約130個の種イモを約50分かけて植え付けて、
混植すると相互に良い影響を与え合うコンパニオンプランツとしてマリーゴールドの苗を植えた後、
「大きく育つように」と願いを込めてたっぷり水やりをしました。
最後に参加した子どもたちが1日の楽しい思い出を絵日記に綴りました。
種イモを植え付けたり、マリーゴールドの苗を植えたり、水やりしたり子どもたちががんばった
今年度の園芸福祉活動の第一弾となるジャガイモ栽培は計4回のスケジュールで、
7月まで毎月第2日曜日を活動日にして行うことにしています。
毎月ジャガイモの生育状況を子どもたちに確認してもらいながら、
5月は実践菜園の整地や班ごとの立て看板づくり、
6月は実践菜園を遊びの舞台に見立てた宝探しゲームなどを行う予定。
最終的には収穫したジャガイモを使ってカレーライスやポテトサラダづくりなどを楽しむ計画です。
●お問い合わせ/安芸町商工会 TEL(082)289-1648
安芸町商工会のジャガイモの植え付けについては、
広島県商工会連合会公式ホームページ
でも紹介しています。