育児とはまったく関係ないけれど…


かなり前に書いたこの記事のシリーズ

第二弾照れ⬇︎


ド営業時代の話①松田聖子ディナーショーの思い出


毎年12月14日がきて

赤穂浪士討ち入りの日!

なんていう報道があると思い出す。



当時22歳の私、

新卒入社して半年以上が経ち

お客さんもそこそこついてきていた冬。


新卒なのでたまに研修で

先輩に同行営業してもらうことがありました。



あの日、私の担当になってくれたのが

当時45歳くらいだった「青さん」。


当時まだ45歳くらいだったのに

22歳の私からは

めちゃくちゃオジサンに見えて…


20代の若手ばかりのベンチャー企業内では

他のメンバーからも少し年が離れていて

おじさん扱いされていた青さん。


社長のお友達枠採用で

めちゃくちゃ売れていたわけでもなく

売上をあてにされていたこともなく

新人の教育をするでもなく

ただ社内に謎の明るさを与えてくれる

気のいいオジサンとして

存在していました。


営業マンとして困っても

アドバイスなんて何もないから

青さんに相談しようとはまず思えない


昔ながらの昭和な営業方法で

「どっすか!?」と顔を出していれば売れる

みたいな感じなので

なんの参考にもならない(笑)


他の先輩からも

「青さんに相談してもムダだよ(笑)」

と言われるようなキャラで

しまいには

「新人を連れ回してどこ行ってるんだ」と

社長に怒られたりする青さん。


私も何度か

青さんのお客さんに同行して

「この子、新人なんですー

はい、今年の新卒で!

色々覚えてもらいたいので

どっすか!?

この子に仕事もらえませんか」

と言って新卒をダシにして

仕事を取ることに使われたりしたっけ(笑)

そしてそれを自分の売上に計上する青さん(笑)


そんなんだから

16年前の12月14日も

一緒に同行するぞと言われて


またわけのわからんところを

連れ回されるんだろうな照れ

と思っていました。


青さんとの営業は

めちゃくちゃ歩くし

営業トークをみても

なんの参考にもならないから

ちょっと苦痛不安

くらいに思っていた生意気な私。


それを顔には出さず

とりあえず着いていきました。


地下鉄を何度か乗り継いで

めちゃくちゃ歩いて

着いたのは泉岳寺



すず、知ってるか!?

今日は赤穂浪士討ち入りの日なんだよ

そーゆう日は

こーゆうところに来たほうがいいんだよ

12月14日ってそーゆう日なんだよ

せっかく東京にきたんだから

色々みてまわらないと!

楽しいだろ!?

ちょっと見ていこうぜ


って

泉岳寺付近を街ブラしたあとに

近くの喫茶店で

コーヒーを奢ってもらいました。


当時は

そんなの知らないよえーん

足痛いよえーん

って思っていたけど


なぜか毎年

このことをよく思い出すんだよね(笑)






マジでなんの参考にもならない

先輩だったけど

人の良さや謎の明るさには救われていて

まあ、青さんみたいな生き方もあるんだし

人生なんとかなるっしょ

と思えるような存在でした。


奥さんとも子供とも別居していて

酒浸りで酒臭いまま仕事に来るような

どうしようもない先輩だったんだけどね…

社長も「俺が青ちゃんを見捨てたら

青ちゃん、ホームレスになっちゃうだろ」

と常々言っていて

「青ちゃんを採用しているのは社会貢献のひとつ」

とか言っちゃうような存在でした(笑)


3年半で私は転職したんだけど

青さんはその後もつい最近までずっと

あの会社にいて。


たまに顔を出すととても喜んでくれて

息子も抱っこしてもらいました。


その後、2年ほど前、

突然会社に来なくなり

田舎に戻った、と社長が言ってたっけ。


おそらくもう連絡も取りようがない人だけど

どこかで元気にしていたらいいな。




たった3年半しか居なかった東京では

こんな風に

面白い出会いがたくさんありました



また何か思い出したら

書きたいと思いますニコニコ