心が晴れたエピソードがあったのでメモ。


育児をしながら働く女性の多くが

子供がいるのにそんなに働いていいの?

子供との大事な時間を失っていない?

今ほんとうに仕事が最優先事項なの?


一度は迷ったり、
もしかしたら誰かに言われたり、
そう思われているんじゃないかって
不安になったりしたことがあると思います。




長く勤めていて、
これからもきっと一緒に
長く働いていけると思っていた
同世代の女性が

今は子供といるべきだと思った

仕事以上に子供が大事だと思った

…といって
退職されていく姿を何人も見送りました。


そのたびに
自分はこれでいいのか?と
迷ったこと、何度もあります。


誤解を恐れずに言うとしたら


働いている時は
子供のことは関係なく
仕事が大好き!とあんなに言っていたのに
辞める時は仕事そのものじゃなくて
子供(育児を優先すること)を理由に
退職されていく…
「仕事が楽しくない」「時間のやりくりが出来ない」などの退職理由ならば改善提案ができるけれど「子供のために」の理由だと、もちろん引き止めようがない…。


それぞれの人生、
それぞれの決断とわかっていても
絶対に口にはしないけど
心の中ではやっぱりどこかさみしい。
子育てしながらバリバリ働くことなんて
やっぱり難しいことなのかな…って
見送るたびに自分のことのように自信を失う。




「仕事も育児もどっちも」なんて
贅沢なんだよ

とか

子供を優先していない

とか

案に言われて

それに対しての反論をぐっと飲み込んだこと、
山ほどあります。


それでも。


それこそ私は、
自分は仕事を(働くことを)辞めない
ということを自分でよーく知っている。


それは
「自分が辞めないと決めたから」とか
「家計的に辞められないから」とかではなく


私自身の中では
働くことというのが
「あって当たり前」のことだから。


何度ぐるぐると考えても
結局ここに至ります。
なんだかんだ言っても、
その部分がブレないことは
自分がよーく知っている。




先日、
お母様が定年を迎えて退職されたという
あるバイオリニストの話に出会い
それがとても心に残りました。


要約するとこんな話。


彼女はお母様がお仕事をされていたことで
中学生の頃から自分で料理を始め
包丁も握ってお弁当も作れるようになった。


「“働く人生が素晴らしい”と
言いたいのではなく、
私にとっての音楽のように
母にとっての仕事が
母自身の人生を活き活きとさせるものとして
あったことに感謝する。
いつも一緒にいられたわけではないし、
もし母が専業主婦だったら
私達家族が成し得た経験も
他にあったのかもしれないけれど、
今日までの長い時間の中で
私に出来るようになったことがあったのも
私自身が音楽を続けてこられたのも
母のおかげ。
家族でありながら、それぞれに
望むことや必要としてくれる場所に
恵まれたならそれはとても幸せなこと。
どんな形であれ、
これが私達家族の形だったと言える。
何か小さなひとつでも
心が動くことがあったり
大事に思えるものが
あるような気がした時には
それが仕事でも、音楽でも、
大切にしてみるといい。
大事に思えるものがある
ということそのものが、
自分の思う以上に、
自分を支えてくれたりするから。」


将来
親が長く働いてきたことに対して
子供がこんな風に感じてくれたなら
なんて幸せなことだろうと思いませんか…



そう、そう、そうなんだよ。


結局は
仕事が好きで、
働くことが好きで、
ただそれだけなんだよね。


働くことで自分が活き活きと
していられることを知っているから
世間的にワーママはどうだとか
子供優先があーだこーだとか言われても
働き続けていたいと思うんだよね。
色々悩んだりするわけではあるけども。


このエピソードを知って


ああ、
私もこんな風に捉えていられたら幸せだな
と思いました。


そしてこんな話ができる彼女自身!キラキラ


ママにとっての仕事は
私にとっての音楽と同じ。



って。
そう思える感性を持っていること、
そう思える「なにか大事なもの」に
出会えていること。
自分の親の仕事についてを
「私の大切にしてきたものと同じ」と
きっぱりと言えること。


そのことがただただ
本当に素晴らしいなと思いました。


息子も娘も
なにがその
「なにか大事なもの」になるのかは
本当に未知数、無限大おねがい

それが恐竜なのか、
ピアノなのか、ダンスなのか、
英語なのか、プールなのか、
全く異なる違う何かなのかおねがい


心が動くものを心のままに、
大事なものを見つけられるように。


できる限りのサポートを
するスタンバイをしながら
邪魔にならないように最大限に見守りたい。
そう思いました。




「ママは仕事頑張るわ、
君たちもコレを頑張ってパーキラキラって
それぞれが1人の人間として
自分が活き活きと出来るものに
夢中でいられる、
それを応援し合える関係に
なれたらいいなあと
改めて感じたよ。


とっっても勇気づけられる話でした。