先日書いた「SBSオンデマンド」というオーストラリアの配信チャンネルで、フランス製作のエッフェル塔のドキュメンタリーEiffel Tower: Building the Impossible(2023)を鑑賞。
続けて「エッフェル塔創造者の愛」(2021)という映画をみました。
パリ・オリンピックが近いからおすすめとしてあがってきたのかな。
鑑賞日はともに7月11日です。
Eiffel Tower: Building the Impossible(2023)
レビュー
エッフェル塔の建設に焦点を当てたフランスのドキュメンタリー。
19世紀末のパリでの建設背景、ギュスターヴ・エッフェルの技術的な挑戦や、塔の文化的影響を描いていて、とても興味深く、勉強になりました。
エッフェルさんが橋梁の技術者だったこととか、自由の女神やパナマ運河の設計にかかわっていたことも知らなかったし。
CGや実写を組み合わせた映像で、エッフェル塔の建設過程を再現し、その歴史と技術を紹介しているのもわかりやすかったです。
星四つ。
フランス語のトレイラーはこちら。
「エッフェル塔 創造者の愛」(2021)
パリのエッフェル塔を設計したギュスターブ・エッフェルを主人公に、塔が完成するまでの苦難の日々と、ある女性への秘められた思いを、創作を交えて描いたラブストーリー。
ニューヨークの「自由の女神像」の制作に協力して名声を得たエッフェルは、パーティの席で大臣から、3年後の1889年に開催されるパリ万国博覧会のシンボルモニュメント制作のコンクールへの参加を要請される。さらに友人で記者のレスタックの妻アドリエンヌからも野心作を見てみたいと言われたエッフェルは、パリの真ん中に300メートルの金属製の塔を造ると宣言。パーティではアドリエンヌと初対面のふりをしたエッフェルだが、実は彼にとってアドリエンヌは忘れられない女性だった。
「真夜中のピアニスト」のロマン・デュリスがエッフェル、「ナイル殺人事件」のエマ・マッキーがアドリエンヌを演じた。(映画.com)
レビュー
パリといえば真っ先に思うのは、あのサーチライトとキラキラ輝くダイヤモンド・フラッシュ。
エッフェル塔の最上階でみたエッフェルさんのオフィスも忘れられません。
2012年の旅の記事
パリのシンボル、エッフェル塔を設計したエッフェルさんが亡くなって100年たちましたが、その建設にはさまざまな苦難がありました。
はじめにドキュメンタリーでその事実を学んでから映画をみたので、地下の基礎工事の大変さとか、ストライキの様子、砂で高さを調節したりする場面や、塔からの眺めなど、ドラマ化ならではの生き生きとした臨場感をより楽しむことができました。
恋の相手、アドリエンヌは実在の女性で、エッフェルさんとの結婚を両親から破棄されたことは史実だそう。
でもそれ以降の再会からのストーリーは創作なので、物語としては楽しめるけれど、彼女が去った理由はたとえ創作としてもショッキングすぎるので、そこまで作っちゃうのはどうかなぁ、と感じました。
劇的なロマンスがないと興行的に映画がなりたたないと思うのかな。
エッフェル役は、フランス映画をあまり知らない私でも何度もみたことがあるロマン・デュリスさん。
彼はフランスの国民的俳優さんなのかしら。
アドリエンヌ役はマーゴット・ロビー似のエマ・マッキー。
「バービー」にでてたけど、ケネス・ブラナーの「ナイル殺人事件」や、「エミリー」でブロンテ役を演じているそうなので、こちらもみたくなりました。
パリ・オリンピックの開会式でエッフェル塔の美しい姿をみるのが楽しみです。
映画は星三つ半。みてよかったです。