今日のレビューは2019年のクライム・ミステリー映画、「アイリッシュマン」です。
アイリッシュマン(2019)
「タクシードライバー」「レイジング・ブル」など数々の名作を生み出してきた巨匠マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが、「カジノ」以来22年ぶり9度目のタッグを組み、第2次世界大戦後のアメリカ裏社会を生きた無法者たちの人生を、ひとりの殺し屋の目を通して描いた力作。
伝説的マフィアのラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋で、1975年に失踪した全米トラック運転組合委員長ジミー・ホッファをはじめ、多くの殺人事件に関与したとされるフランク・“アイリッシュマン”・シーランをデ・ニーロが演じるほか、ジミー・ホッファ役のアル・パチーノ、ラッセル・バッファリーノ役のジョー・ペシと、ハリウッドのレジェンド級俳優が豪華共演。
第92回アカデミー賞で作品賞や監督賞のほか、パチーノとペシがそろって助演男優賞にノミネートされるなど、9部門10ノミネートを果たした。(映画.com)
感想
上映時間3時間半のネットフリックスオリジナル映画。
ずっと見たかったのですが、やはり気軽にとりかかれる作品ではないと、見るまで時間がかかりました。
長いから二回にわけてみたのですが、まったく予備知識なしだったので、最後の展開にびっくり!
これはもう一度、みなくちゃ、と三回目は人を誘って一緒にみちゃいました。
一人でみるにはもったいない傑作。
三回目は当然一気見です。
この年、2020年のアカデミー賞作品賞ノミネート作は面白い作品が目白押しだったのだけど、この頃まだネットフリックスに加入していなかったので、「アイリッシュマン」と「マリッジストーリー」だけは見ていなかったのです。
あまり殺し合いの映画とか好きじゃないのだけど、なぜか「ゴッドファーザー」だけは別格で大好き。
オンタイムではなく、マーロン・ブランドにはまってから、みたのだけど、なんといってもアル・パチーノのマイケル・コレオーネに魅せられました。
もちろんデ・ニーロも役者として好きだったけれど、私が30代の頃、友達がデ・ニーロかっこいい〜、というのがよくわからなかった、、。
でも今回、アイリッシュマンをみて、デニーロのすごさが本当に理解できました!
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」もよかったけれど、このアイリッシュマンのデニーロは本当にすごい!(ネタバレになるから何がすごいか書けないけれど。)
こんな好人物なのにね〜。戦争は人を変える。
史実ベースの映画だから、知っている人は知っているのかもしれないけれど、私は実在の人物・出来事だったということすら知らなかったから、本当に衝撃だったんです。
できれば予備知識なしで見てほしい、、。
さすがスコセッシ監督の映画。脚本、演出、演技で魅せます。
音楽もよかった、、。
見たのは5月5日でずいぶん時間がたっているんですけど、今もまだあのメロディが脳裏に走る〜。
物語の面白さを心から堪能しましたが、あとからメイキング映像をみて、またびっくり。
CGで顔を若くみせているんだろうな〜と思っていたけれど、その技術が本当にすごくて、これでアカデミー賞無冠っていったいなんだったんだろう、と不思議に思う。
ちなみにこの年、作品賞は韓国映画の「パラサイト」が受賞。
いや、これもよかったんですが、「アイリッシュマン」をみちゃうと、ポリコレの流れに負けたかなぁとどうしても思っちゃう、、。
長さに負けず、思い切ってみてよかったです。
間違いなく、五つ星。すごい。