仕事が忙しくなると、なかなか映画館に行けません。
でも4月の秋休みに二作だけ劇場鑑賞できました。
4月21日に「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」(これは主人公の顔がネックだったけれど、覚悟のうえでみれば、ジョニーさんでてるし、楽しめる。それに主人公さんは「フィフス・エレメント」でオペラ歌手してた青い宇宙人でした)。
そして今日書くのは4月26日鑑賞の「Perfect Days」。
みなさん絶賛しているから、絶対映画館でみたかったのです。
「Perfect Days」(2023)
あらすじ
東京・渋⾕でトイレ清掃員として働く平⼭(役所広司)は、静かに淡々とした⽇々を⽣きていた。同じ時間に⽬覚め、同じように⽀度をし、同じように働いた。その毎⽇は同じことの繰り返しに⾒えるかもしれないが、同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きていた。その⽣き⽅は美しくすらあった。男は⽊々を愛していた。⽊々がつくる⽊漏れ⽇に⽬を細めた。そんな男の⽇々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を⼩さく揺らした。(Filmarksより引用)
感想
静謐な、という言葉が一番あてはまるような映画。
今、この時の毎日を大切に生きる。
シンプルな生き方と、心をこめた清掃の日々はまるで禅僧のよう。
私には、長い年月、癌と戦って生きた一人暮らしの母が、毎日早朝、家の前の通りを端から端まで掃き清め、他のお宅の前のゴミ置き場のネットまできれいに片付けていた姿にかさなりました。
姪や妹の登場で、彼の過去に思いを馳せました。
多くを捨ててつかんだこの生き方が、ずっと続きますようにと願わずにいられませんでした。
キャストについて
役所康二さんはもちろんのこと、柄本時生さん、中野有紗さん、アオイヤマダさんなど、みなさんとてもよかった。
石川さゆりさんははじめ気が付かなかったので驚きました。演技も上手いんですね。
そして三浦友和さんは70代になってもやはり素敵。
東京スカイツリーについて
スカイツリーは下までは何度もいったし、ソラマチでお買い物もしたけど、私はどうも東京タワーの方が好きでした。
でもこの映画で、平山さんが毎朝スカイツリーをみあげるし、先日みた「不適切にもほどがある!」にもスカイツリーがでてきたので、突然、スカイツリーの展望回廊にものぼってみたくなりました。
もうできてから12年もたっているのだから、「新参者」ではなく、そろそろ東京のアイコンとしてみとめてあげよう。
押上という町はピカピカの観光地かと思ったけれど、実は古い街並みがあるというのも発見でした。
都会であらたに開発される場所というのは、そういうものなのかもしれないね。
はじめてあのあたりに宿をとって、スカイツリーと浅草見物をしてみたい気持ちになりました。
気づき
木漏れ日って素敵だな。