もう2週間くらいたっちゃったけれど、4月21日(日)に久しぶりに劇場鑑賞をしました。
あのアンバー・ハードとの非常に興味深い裁判を乗り越えたジョニー・デップさんの映画だから、みなくちゃ。
「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」(2023)
18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を映画化。
貧しいお針子の私生児として生まれたジャンヌは、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目を集めるように。ついにベルサイユ宮殿に足を踏み入れた彼女は、国王ルイ15世とまたたく間に恋に落ちる。生きる活力を失っていた国王の希望の光となり、彼の公妾の座に就いたジャンヌ。しかし労働者階級の庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、さらに堅苦しいマナーやルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で嫌われ者となってしまう。王太子妃マリー・アントワネットも、そんな彼女を疎ましく思っていた。
「パリ警視庁 未成年保護特別部隊」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」の監督としても知られる俳優マイウェンが監督・脚本・主演を務め、ジョニー・デップがルイ15世を全編フランス語で演じた。シャネルによる衣装提供やベルサイユ宮殿での大規模撮影により、豪華絢爛なフランス宮廷を再現。(映画.comより引用)
感想
ジャンヌといったらベルバラでしょう〜、と思う人には絵的に違和感のある作品ではないかと。
監督・脚本・主演をつとめるマイウェンさんが史実より年とってて、口もとのせいなのか「類まれな美貌と知性」の持ち主にはみえなくて、あまりにもイメージが違うから。
5年前にポンパドゥール夫人を失くし、寂しく過ごしていた国王ルイ15世がジャンヌをみそめたときは、国王58歳、ジャンヌ25歳。
ジョニーさんは今、60歳だからちょうど良いのですが、マイウェンさんは48歳。
肖像画をみても違いすぎます、、。
自分が監督するからって、職権濫用では(笑)
でもね〜、カンヌのオープニング作品に選ばれて、「上映後、観客から約7分のスタンディングオベーションを受け、感極まったジョニーは目に涙をにじませた」、と書いてあったのですよ。
スタンディングオベーションはあのひどい裁判後の復帰作として、お帰りなさい、お疲れ様、とジョニーさんにおくられたものだと思うのですが、私もそれならぜひ劇場でみてジョニーさんを応援しよう、と思ったわけです。
だからマイウェンさんの見た目問題は覚悟の上だったのですが、一緒にみたオーストラリア人は特に不美人とも思わず、彼女を褒めていたので、美醜の感覚はきっと人それぞれなんでしょうね。
シャネルの衣装協力というのも心がひかれますが登場する女性陣(王の娘たちとか)に不美人が多く、衣装に目が向かない(汗)
皇太子(のちのルイ16世)だけやたら長身のイケメンなのもとてもアンバランス。
ベルバラのルイ16世とはかなり違う、、。
それでもフランスでナンバーワン映画と宣伝されているので、フランス人的にはOKだったのでしょうか。
でも確かにベルサイユ宮殿でのロケは本当に素晴らしくて、うっとりでした。
2012年にヴェルサイユ宮殿をしっかり探索してきたので、その時のことがまざまざと蘇りました。もう12年前、、、行ってきて本当によかった。
ヴェルサイユ宮殿の思い出はヤフーブログから転載しています。
9回にわけて書いています。
と、このように気になる面もありましたが、お話は面白かったです。
ジョニーさんのフランス語もナチュラルで、まったく違和感なかったし、とにかくジョニーさんをまた見られた!という満足感がありました。
10代の頃のルイ15世。イケメンでしたね。
14歳で嫁いだマリー・アントワネット役の女優さんもイメージにぴったり。
キルスティン・ダンストよりアントワネットだった。
嫁いだ頃のマリーアントワネットの肖像画。
映画は全体的に豪華でコミカルなかんじだったんですが、ルイ15世が天然痘で亡くなる頃のシーンはさすがにシリアスで重みがあって、話にひきこまれました。
フランス革命で断頭台の露と消えたデュバリー夫人。
この頃の出来事に興味のある方、ジョニーさんを見たい方にはおすすめの映画です。
三つ星半。
おまけ
ベルバラのデュバリー夫人。首輪事件とか、懐かしいですね。