昨夜、テレビの映画チャンネルで鑑賞しました。

 

 

地球外知的生命体探求に尽力した父(トミー・リー・ジョーンズ)の背中を見て育ったロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、尊敬する父は地球外生命体の探索船に乗り込んだ16年後に消息を絶つ。あるとき、父は生きていると告げられ、父が太陽系を滅亡させる力がある実験“リマ計画”に関係していたことも知る。

シネマトゥデイ

 

 

 

 

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哲学的内省的セラピー的SFファンタジー

 

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ではレビューです。(ネタバレあり)

 

 

この作品を映画館でみなかったのが惜しまれます。
大きなスクリーンで見る映像美は素晴らしかっただろうなぁ。
テーマはテレンス・マリック的であり、キューブリック的に哲学的で、内省的でセラピューティックなスペース・ファンタジー。

ブラッド・ピッドさんはアカデミー賞を受賞した「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でも素晴らしかったけれど、この映画もとてもいい。
キュートなハンサムボーイも若くて旬の頃より、50代になってより深みが増したように思います。

いわゆるアクションものではないと聞いていたので、この独特な世界を堪能しました。

16年前に亡くなったと思われていた主人公の父が海王星付近で生きていた。
今、地球に大問題をおこしている「サージ」という現象はこの父が行っている実験が原因かも。
というのでどんな父かと思ったら、トミー・リー・ジョーンズ!
おぉ、宇宙人、ジョーンズかい!とププっとなりそうになったけど我慢。

父を探すというミッションをうけてまず中継地、月に向かう優秀な宇宙飛行士である息子(ブラッドさん)と同行するのはドナルド・サザーランド。
あ〜、トミーさんとサザーランドさんはこのあいだみた「スペースカウボーイ」でクリント・イーストウッドと一緒に宇宙にいってたなぁ、と思い出す。

この近未来では月旅行が飛行機の旅のように一般的になっているのが面白くて、こんな未来が来る日もあるのかな、いいなぁ、と想像してしまう。

火星の基地の赤いインテリアやいろんなイメージが浮かび上がる癒しの部屋のような演出にも目を惹かれました。

略奪者に襲われたり、SOSがだされた宇宙船に救助にいった時に大変なアクシデントが起こるなど、ハラハラする出来事はあるけれど、全体的なテイストが「2001年宇宙の旅」の不思議な世界なので、合理的で意味のとおるアクション活劇を求める人にはつまらないかもしれない映画。
これってあり?というような疑問はおいておいて、私はこの小説的な物語に身を任せることにしました。

絶対無理、と思ったけれど、ブラッドさんが地球に帰ってこられて、本当に良かった。
もうそれだけ。

ずっと美しい女だな、と思ってみていたブラッドさんの別れた奥さん役は久しぶりにみたリヴ・タイラーさんでした。

宇宙規模の父と息子の物語。人を選ぶ映画だけど、私はみてよかったです。四つ星進呈。

 

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おまけ:

 

お父さんの宇宙ステーションに乗り込んだブラッド・ピッドさんがみたものはなんとニコラス・ブラザーズの映像だった!

これ知ってる!去年みた「オーケストラの妻たち」(1942年)の映像です。

もちろん演奏は本物のグレンミラー 楽団。

 

 

 

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「オーケストラの妻たち」(1942)のレビューを読んでね。本物のグレン・ミラー・オーケストラ出演