これも試練のうち、こらえましょう・・・・・・
最近では、大学だけではなく高校の学園祭に呼ばれることも多いのです。
大学と違って、その学校の性質がもろにはね返ってくるので、大学のそれとは違った意味で、もっともっと恐ろしい所なのです。工業高校のような、男の子ばっかりの学校だと本当に地獄のようなコンサートになってしまうのです。
学園祭というよりは、どちらかというと固い雰囲気の“音楽鑑賞会”といった感じなのです。
その学校以外の人は入ることができず、反対に、聞きたくなくとも、その学校の生徒ならば、強制的に全校生徒参加させられるのです。
あるT工業高校に行った時、最初は校長先生の挨拶。次に、生徒会長の挨拶。なんと“ピース、ピース”をしながら出て行ったこの生徒会長、
『エー、本日は・・・・・・、なんだっけ?忘れちゃったァ、わりィ、わりィ、ガハハ・・・・・・・』
ステージに上がる前から、私は目の前が真っ暗になりました。
〈どうか神様、無事に終えることができますように・・・・・・〉
そう祈りながら始まったコンサート。なんと、前列の生徒は、背中を向けていたり、足をステージの上にあげていたり、コックリ、こっくり眠っている人もいるではないですか!しかし、私のほうが年上なのだ、負けないゾと自分にいいきかせながら歌っている最中に“奈保子ちゃ~ん!!”“せ~子ちゃ~ん!!”の大ヤジ合戦が始まるのです。どうにかして彼らの意思を、こちらに向けられないものかと考え、それなりの話をしても、するだけムダ。ヤジの輪は、広がっていくばかり。“奈保子ちゃ~ん!!”“せ~子ちゃ~ん!!”“よしえちゃ~ん!!”“ヒューヒュー”(指を鳴らす音)
デビューしてから今までが、あまりにお客さんに恵まれすぎていたため、こんな経験をしたのは生まれて始めてでした。一番ワルガキぶりを発揮する高校生。みんな、心の奥には優しさを持っているのだけれど、それを素直に出せなくて、変にツッパッてしまう年ごろ。私にも経験があるからよくわかるけれど、しかしここまで無視されるなんて、最高の屈辱を感じたのです。これほどまで、私の歌や話を聞いてくれない人たちの前で、仕事とはいえ歌わなければならないなんて、本当に悲しかったのです。でも、こんなことをいっていたら、罰が当たってしまうね。歌える場があるだけでも感謝しなければならないのに、これも、勉強のうち、貴重な経験をしたのでした。
とうとう15年振りに県内で大規模な土砂災害が発生してしまいました。
今回は都市部に近い山間部での被害と言う事で犠牲者の数も時間が経つにしたがって増えていき、避難者の数もかなりだと思います。
市内に住んでいる同級生に電話したら『雷の音は凄かったけど、浸かることもなく無事だよ』と言う事でとりあえず安心しました。
自衛隊、消防署各位だけではとても復旧できないのでそのうちにボランティアの募集が始まるみたいです。


