ああ!結婚問題あせるなかれ
朝のテレビ『ルックルックこんにちは』を見ていた時のこと。“あなたもトップレディー”というコーナーがあるのです。一般の視聴者が応募し、ヘアーやメイクの専門の先生にアドバイスをしてもらい、美しく変身するというコーナー。そのほとんどが、ご年輩の主婦ばかりなのです。
その日も、特に興味があるわけでないので“ポケッ”としながら、画面に映るその人をみていました。
『○○区にお住まいのY子さん。とっても若い奥様なのですよ。19歳で、お子様が一人』
どこかで見た顔だなァーーー・・・・・・。そうだ!思い出した。高校の時、同じクラスだったY子だ!
そうなのです。画面に映っている、濃いお化粧のその人は、高校時代の友だちだったのです。
おとなしい性格の彼女が変わり始めたのは、高校二年の終わりごろから。髪型や服装が、急にハデになり出して、学校にお化粧をして来るようになっていたのです。特に親しくつき合っていたわけではないけれど、その変貌ぶりには、だれもが気づいていたのです。
『彼氏が、すごいツッパリなんだって』
どんな人かは知らないけれど、そんな噂を聞いたような気がします。時には目の回りに、青アザを作って来ることもあって、それを眼帯で隠したりしていました。
卒業後の彼女は、まったく知りません。だから、偶然に見たこのテレビは、とても私を驚かせたのです。
司会の女性と、彼女のアップが、交互に映し出されます。
『彼とはどこで知り合ったのですか?』
『私が喫茶店で、ウェイトレスとして働いていた時、お客さんとして来た彼と、知り合ったんです』
『何歳の時?』
『17歳の時です』
『そして、結婚なさって・・・・・・でも、まだとても若いから、家族の人たちは、反対をしたでしょう?』
『エエ・・・・・・。でも、子供ができちゃったから』
淡々としゃべる彼女。金のピアスが光っている。
“そうか・・・・・・。子供ねェ”無意識のうちにそう、つぶやいていた私。法律でも、女の人は、18歳から、結婚ができるのだから、そんなに驚くことはないのに、現実として、高校時代の友だちが、こうして一児の母となっている姿を見ると、信じられない気持ちになるのです。どうも、その現実と自分とが、オーバーラップしないのです。
結婚なんて、遠い将来のように思っていたのに。ましてや、自分に子供なんて。
子供のころ、大人はみんな偉い人たちなんだと信じていたのです。自分も大人になったら、なんでも知っている、偉い人になれるものだとばかり思っていました。テレビの影響が、強かったせいか、ある時期がくると、ウルトラマンのように“ヘンシーン”といって、子供から大人になるものだと思っていたのでした。あのころの自分と、今の自分との変化があまりないせいか、まだ自分も子供のような感覚なのです。
その子供が子供を産むなんて、とても恐ろしい話なのです。
『女の人の、第一次結婚ピーク年齢は、短大を卒業した年の、20歳、21歳ごろなんだって。それから、第二次が、今度は大学卒業後の23歳か24歳、それを逃がすと、もうオバンだってよ、どうすゥ』
短大を卒業する前、こんな話があちこちでされてました。
友だちの三分の二以上は、彼氏と呼べる人がいて、このころになると高校生とは違い、どうしても“結婚”という問題が前提になってしまうようで、よく友だちがオノロケのように鼻にかけた声で、私に話していました。
『彼ったらねェ~、ンモォーやんなっちゃうのよォン。結婚したら、こうしよう、ああしようって。うるさくてしょーがないのォ。ンモォ~、ホーントにやんなっちゃうんだからン』
まったく聞いているほうがイヤになってしまうのです。そんなの、二人でイチャイチャしてればいいのに。何も私に皮肉っぽくいわなくたって。
いいんです、私には仕事があるんだから・・・・・・。一人でプンプン怒ってしまう私なのです。あせらない、あせらない、人生は長いのだから。
オマケ
今日は午前中に
トランスフォーマー
久し振りに料金を満額払いました(笑)。
今作品ではオートボット(正義)VSディセプティコン(悪)だけではなく、主人公の父と娘とその恋人を軸にしたストーリーを絡めて、上映時間2時間45分の超大作でした。



