デビューステージはイルカさんのカムバックリサイタル
イルカさんのカムバックリサイタルが、いわば私のデビューステージと、なったのであります。それも、世間一般で言われる“前座”という形ではなくステージのながれの中で歌えたのです。バックには、石川鷹彦さんや木田高介さん、そしてイルカさんもギターで参加してくださり、最高のステージとなったのです。
知名度0(ゼロ)の新人が、フォーク界の巨匠であるイルカさんのリサイタル、まして二年間の休業後という、とても大事なステージに一緒に立たせてもらえたのだから、恵まれすぎたスタートでした。それだけに、毎日が非常に不安だったのです。どこへ行っても、収容人数二000人以上の大きな会場ばかり。みんな久し振りのイルカさんのステージを、今か今かと待っているのです。そんな中へ私が出て行ったら、どうなるだろう・・・・・・。でも、イルカさんのコンサートに来る人は、とても暖かい人たちばかり。中には、声援を送ってくれる人もいて、心強く思ったりもしたのでした。といっても、一回一回のステージを反省できるほどの余裕があるはずもなく、何を歌って何をしゃべったかということすら、覚えていないのでした。
ステージで、イルカさんが私の名前を口にした瞬間、急に目の前が、グラグラとまらり始めるのです。そして不条理にも、何かが起これば、出なくて済むのに・・・・・・と思ってしまうのです。なんて罰あたりなことを考えたのでしょうか。ステージに出れば、頭の中までチカチカしてくるし、手のひらに“人”という文字を二回書いて飲んでみても、緊張は静まらないし・・・・・・心臓が胸を突き破って、飛び出してくるのではないかと思われるほどでした。ステージに出て、イルカさんが何かいっても、やはり、例のごとく“ハイ”しかいえない私。やがてイルカさんが袖に引っ込み、一人しゃべりになると、もォー大変。
『私は、女の子ばかりの女子校に通っています・・・・・・』
このようなニュアンスの言葉が、次から次へと飛び交い、しまいにはでたらめな話をしていることもしばしば。それでも、本人はいたって真面目なのです。真剣なのです。星飛雄馬のように、瞳から炎が出そうなほどに・・・・・・。そんな私を、直接にではないけれど、遠くからいつも気に掛けてくださっていたのが、イルカさんでした。
そのころ、イルカさんがそばにいると思っただけで、私はものすごく緊張したのです。
ステージを盛り上げ、たくさんの人々を感動させることのできる人が、今、私の隣に座ってイモの煮っころがしを食べているーーーどう考えても不思議なことだったのです。イルカさんを偉大だと感じたのは、ステージのスポットを浴びている時でも、そうでない時でも、まったく、変わらない人なんだと知った時。とても遠くに存在している人のように思えたのです。極端にいえば、イエスキリストのような存在。部屋に二人きりになったりすると、顔がヒクついたままになってしまう私なのでした。
オマケ
今日は昼からこちらにお供しました。
昨日ツアー日程の発表があり、チケット発売を待たずに取りあえず宿の確保です(笑)。
あ、聖子さんじゃありませんよ。
EXILEでした。。。
毎度のことながら、東京ドームを最初にツアー日程に発表すると他の地域の売れ行きに影響するからか、今回もありませんでした。
どうせ完売した後で後出しジャンケンの如く今年も【追加公演】と称して、追加の日程を発表するのでしょうけど。
申し込むのはいつもの如く倍率の一番低い(?)福岡です。
しかし、チケットが12000円・・・って。![]()
大和ミュージアムの企画展