キョーフの腹式呼吸法
文化女子大学附属杉並高校入学。
フォークソング部かコーラス部か迷ったあげく、コーラス部入部。
声質はどちらかというとハスキーで、低いほうなのに、透声のためか、ソプラノで歌っておりました。
コーラス部といっても、固苦しい曲ばかりではなく、『竹田の子守唄』『空よ』など、昔懐かしいフォークソングも歌っていました。
週五日ある活動日中、二日休むと、即、退部という、厳しいクラブで、先生も喜怒哀楽の激しい、いわゆる芸術家タイプの方でありました。
その先生の考え出した発声練習なるものは、あまりにみコーラス部らしくない、苛酷なんものだったのです。
全員、体操着に着替えて音楽室へ集合。壁にペッタリとくっつき、背筋を伸ばして腹式呼吸の練習。人さし指、または中指の背で、一方の鼻の穴を押さえ、もう一方でスーハースーハー呼吸をするのであります。
が、私の場合、並の人より鼻孔が小さい故、大変でした。風邪をひいて鼻のつまった時など、死にそーなほど、苦しいのです。
次に、並べられている机や椅子を後ろへ運び、決してきれいとはいえない床へ、ゴロリとイモ虫のごとく、横になります。無駄話はいっさい禁止。先生の合図で、足を床から約三○度から四○度持ち上げ、その状態を三分間続けるのです。
“ウウォ~苦しい・・・・・・”というまもなく、今度はさらに、上半身も同じく、約三○度ほど床からお起し、再び三分間。
足はしびれてくるわ、お腹はヒクついてくるわ、顔はこわばってくるわで、辛いことこのうえないのです。
そのうち先生は、何を思ったか、広辞苑を持ち出してくるのです。そして、この辛い状態に耐えている生徒のお腹の上へ、五○センチ上空よりドスンと落とすのです!!
『ギャッ!』
一瞬、前へのける彼女。
周囲の者は、だれひとりとして何もいえず、ただ顔色を失います。そして、いたましいことに、その状態で歌を歌えとおしゃるのです。
知的で華麗なイメージを持つコーラス部員が、じつはトレパンはいて、広辞苑お腹に歌を歌っているなんて、だれが想像したでしょうか。
聴くも涙、語るも涙。ステージでは見られない、涙ぐましい努力がそこにあったのです。
オマケ
先週の金曜日~月曜日で東京からいらした、嫁さんのお父さんの弟さんご夫婦を案内して行ってきました。
画像の数枚はあの方
に送ってあったのですが、せっかくなのでど~んと一挙公開しましょう。
いきなりくじらのお腹の中で~す。
こちらはくじらの頭。
2005.4.23にオープンして人気は衰えることなく来場者はのべ900万人を越えました。
1日平均3000人を維持し続ける人気の施設です。
さすがに徒歩ルートでの案内ではありませんが、こちらの眺望も案内しました。
土曜日のお昼はうどん屋さんのリクエストでした。
日曜日のお昼のリクエストはお好み焼きでした。
今回は2段階入金と言う事故もなく(笑)、無事に確認メールも届きました。