ーーどこか変わってた子だったんだね。今は・・・・・・![]()
沢田 変わってるって意識全然ないんです。 自然なんです。 大きくなってから、母親から話を聞いて、“エ~、そうだったの”みたいな・・・・・・。 今でもやっぱり、ちょっと変わってるんじゃないかな・・・・・・。 でも、まあ、ふつうの良家の令嬢で・・・・・・アッハハ。
ーーバス通学、長かったの![]()
沢田 ええ、幼稚園2年、小学校6年、中学は2年間。 高校、大学はバスと電車。 長いですね。 ところが小学校3、4年のころかな、突然、車掌さんがいなくなって・・・・・・。 憧れていたのに。 制服は白いワイシャツに、藍色っぽい上下でスラックス姿。 帽子かぶってステキだったのに、淋しいですね。
幼稚園の卒園記念に、「大きくなったら、バスのしゃしょうさんになるの」って書いてあるのが、今でも残ってるんです。
いつも運転手さんのすぐ後ろに座って前をジーッと見てました。 その席に人が座ってるとショックなんです。 薄いみどり色のプラスチックの裁縫箱を持って座ってたんですね。 私の降りる停留所は、途中の真ん中ぐらいだから、必ず眠りこけちゃう。 それでも何回も裁縫箱を落っことして粉々になっちゃう。 それにもめげずに眠ってると(笑)、気がつくと静かなんですね、車庫まで行ってしまって、そこからトボトボ歩いて帰るんです。 50分ぐらい、冬なんか家に着くともう真っ暗で・・・・・・。 よくそんなことありましたね。
あと、バス通学の思い出というと、よく乗りすごすんです。 のりすごしたのを気づいた時の表情が難しい。(笑) 小さいころは「アッ、アッ」って騒いでたけど、最近は、人の目を一応気にする年ごろだから、落ちつき払って。一見なにげなく装って、仕方なく次の停留所で降りる。(笑) そして、また歩いて帰る。 なんか、ドジな話ばかり。
バスの車掌さんになりたいっていう夢も、小学校から、中学校へ入ったころから、だんだん現実的になってくるんですね。 私、よくテレビ見てたから、その主人公に憧れました。 「アテンション・プリーズ」では、スチュワーデス。 『アタックNo.1』では、こずえに。 小学校高学年になると、岡崎友紀さんの『なんてったって18才』『奥さまは18才』とか、あの幼妻シリーズが私たちの間でウケてて、“私も18になったら結婚しよう”、それも、“外人の、目がブルーで背が高くてステキな人と“なんて、今からは想像できないこと考えてかんですよ。
そんな聖子の夢も、中学生になるとしだいに、音楽の仕事につけたらいいなと、漠然とだけど将来を思い始めるのです。 それは次号で。
オマケ
時を感じて
1988.6.5発売15thアルバム
「LIFE」A-3収録
作詞・作曲:沢田聖子
変わったかもしれないね
自分じゃわからないけど
少なくともあの頃よりは
色んなもの見てきたもの
テープみたいに時の流れを
巻き戻したい日もあった
だけど一度も後悔してない
そこにはいつも自分がいたから
✽遠ざかる後ろ姿に
少し胸は痛むけど
追いかけたりしないよ
軽く手を振る
試験に受かったと知らせた日
誰よりも喜んだ
落ち込んで眠れぬ夜は
一緒に星を数えた
鮮やかすぎる想い出は
心のカメラに残して
少しお互い大人になって
もう一度逢える日くればいいね
遠ざかる後ろ姿は
二度と振り向かないけど
気づかぬまにあなたも
変わったかもしれない
✽繰り返し
軽く手を振る
軽く手を振る・・・
先日の大分行き、こちらの女性にも同行して頂きました。
同窓会でのひとコマです。
こらぁ、鼻の下が伸びてるとか言うなぁ~。

