●ホームドクターが家に住み込んで治してくれる!

こんにちは。食べながら綺麗に痩せる食事法:キンロス一美(栄養療法士)です。

11月後半から3回シリーズでBBCが「Doctor in The House(ドクターが家に居てくれる)」という番組を放映していました。



お医者さんが問題を抱えた家庭に来て、一ヶ月にわたって寄り添って、問題を解決してくれる様子を描いたものでした。

上の写真は第一話、つまり最初のファミリーです。

ご主人は糖尿病の薬を3種類処方されていて、かなり深刻な病状・・・のはず。

でも、本人の自覚はさほどでもなくて、薬をのんでいたらそれで良かろう、みたいな感じなんです。

ドクターがまずやったのは、血液検査。

すると・・・

・血糖値は何と驚きの9!

・しかもビタミンD欠乏、

・ホモシステインも高すぎ!!

このままだと、悪くすると糖尿病が悪化して手足の切断も有り得るし、ビタミンD不足は全身のありとあらゆる不調に直結するし、高ホモシステイン値は心臓病を引き起こしかねません。

つまり、このご主人、自覚は無いけど、実はかなりピンチな状態だったんですよ!!

そこでこのドクター、なんと食事指導に乗り出したんです!

このお宅の食料庫や冷蔵庫を点検して、砂糖や果糖ぶどう糖液糖を含むものを廃棄!

加工食品はもちろん、ケチャップなどの調味料も一つずつ点検して、全部ごっそり廃棄です!

すっごく沢山のものが廃棄されて、一家、強烈に驚く!!!

長い話を短くしますと、このご主人、ドクターに叱咤激励されながら「新・食事プラン」を励行して一ヶ月で、

・三種類必要だった糖尿病の薬が一種類で良くなった

・血糖値が7まで下がった

・体重が数キロ減った(具体的数値は失念しました)

など、本人も吃驚な結果を続々達成したのでした!

奥様、娘さんの問題も同時に、一ヶ月間で解決の方向に持って行っていました。

注目すべきは、このドクターがやったのは薬は使わず、ほぼすべて「栄養療法」!

さて・・・イギリスの医学部で栄養療法を教えたりはしません。

栄養関係の授業は数時間がオプションで提供されるだけで、しかも殆んどの医学生はそれを履修しないと聞いています。

彼がどこで知識を得たのか、かなり謎ではあります?!?

そして、この一家は沢山の種類の薬をのむことしか頭に無くて、何をどのように食べれば病気予防になるのか、なんてちっとも知らなかった・・・。

食事、栄養、栄養療法のことを知っていて指導してくれるドクターは極めてまれだし、このTV番組みたいに家で泊まり込み指導をしてくれるなんて有り得ないです!

普通の人たちが、ごく普通に、基本的な食事の方法をわかるようになれば、世の中は随分変わるだろうに、と思わずにいられませんでした。

そういうことに聞く耳を持つ人が多数派とは言えないのが現実なので、こういう番組の放映は助かるな、とも思ったのでした。