『相場師』福沢桃介(48)資本主義的活力への信頼
私は、桃介の精神的支柱は「資本主義という人類の英知に対する
信頼」だったのではないかと思っています。資本主義に対する評価
はさまざまでしょうが、桃介が生きていた時代のわが国では「個人
の欲望を善導する仕組みのひとつ」として、資本主義が評価されて
いたのだろうという気がします。明日はもっと良くなるという希望
の根拠として、発展する資本主義経済があったことは確かでしょう。
桃介はこんな風に書きます。「かの有名なるモルガンの父なる人、
その死に臨みて曰く、アメリカの将来を悲観する者は亡ぶと。
予は敢て言わんと欲す。今日日本の将来を悲観する者は亡ぶと。」
「日本の将来を悲観するものは亡ぶ」、『相場師桃介』が生きて
いた時代、日本は明るい将来像を描ける時代だった。今は?私は
日本という国が真に資本主義を活用する国になれば桃介の言は今も
有効、と思っています。(逆に言えば、資本主義的な活力を失えば
日本の将来は暗いと考えざるを得ないということです・・)
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