安くて品質のいい工業製品を輸出して

アメリカの製造業者を駆逐する、という

のがかつての日本の「戦略」であった。

つまりは、それが日本経済のビジネス

モデルの典型だったわけだ。


同じ「ような」やり方を今は日本に対して

韓国、台湾、中国などの新興国がする

ようになった。


日本が苦しいのも無理はない。


アメリカは、ドルと軍事力と(強引な)

政治力(人的資源)プラス英語という

国際語、などを駆使して、メイドイン

アメリカの工業製品の多くが日本などに

駆逐されても、世界経済の盟主の

座を守っている。


日本はどうするのだろうか?


日本の国の中に南北問題を持ち込む

ことに何の躊躇もない、というのであれば、

特段問題はないが、日本国民の生活水準

を平均として今のランクに保つ、という

のだと、相当困難が伴う。(すでに日本人

の生活水準は年々低下している。アジア

でもすでに香港、シンガポール、中国の

沿海部、の人たちに負けているだろう。

為替レートによってずいぶん違って

来ますが。)


国としてのプレゼンスをどう保つか?

国力の象徴である円の価値をどう

保つか?


簡単な解はないのだろうが、まずは

日本企業が強くなる、ということが

もっとも手をつけやすい解決策の

ひとつであろう。


そういう意味では、アメリカで叩かれた

トヨタが変わる、日立が変わる、NEC

の経営トップの発言が違って来たように

感じる、等々、何とかなるのかもしれない、

と思わせる事例が出て来たように見える。


今の株高もそうで、資本市場の活力を

うまく使う、という方向も、はっきりして

来れば安心材料のひとつ。

昨日上場した第一生命の社長のコメントを聞いていると

(といっても、テレビやネット経由の断片に過ぎないが)

株式上場はかなり決意をもって臨んだ風だった。


株式会社とは何か?今後事業をどう推進するべきか?

といったことを相当真剣に議論し尽くしたという印象でしたね。


もしそうなら、第一生命は大株主として多くの企業に投資

しているのだから、自分たちが結論として到達した

株式会社像にもとづいて投資先にも対処して

くれればと思う。


投資先としてふさわしくない、となれば言うべきことを

言った後に、株をさっさと売るということもぜひして

ほしいものだ。


日本ではいわゆるポートfリオ投資をしている株主

はまったく無視される。どうぞかってに売買して

儲けるなり損するなりしてくれ、と言わんばかりの

会社が実に多い。


生保や投資信託といった機関投資家には、会社に

対して株主としてのガバナンスを発揮するという責務が

ある。結果として少数派株主の理恵kもまもるという

働きが求められる。


自分自身が株式会社になることで、機関投資家と

しての働きかけが活発化するならありがたい。

キリンとサントリーの統合計画頓挫だけでなく、

このところ企業の統合話の破談が目立つ。


経済情勢が少し好転したものだから、統合

しなくてもやっていける、という気になる経営者

が増えたということなのかもしれない。


企業の統合、合併は自分自身も三度も経験

したので、ややこしさがよく分かる。


資本の論理が最優先となっていれば、ごたごた

は少ないのかもしれないが、結局のところ人の

問題になるからややこしい。


日本の場合、経営者は偉くなった従業員である

ことがほとんどだから、なかなかうまく行かない。


日本はこれから、資本と技術と人材で世界の

中で存在感を高めて行かないと、となると

プロの経営者の人材の薄さは気になるところ

ですね。