中国軍機が自衛隊機に対してレーダー照射した問題。どうにもわからない点がある。読売新聞(12月7日のウェブ版)によれば、
防衛省によると、1回目のレーダー照射は6日午後4時32分頃から35分頃まで行われた。2回目は午後6時37分頃から7時8分頃まで、別の自衛隊機に対して行われた。
私が気になるのは「(1回目)6日午後4時32分頃から35分頃まで」「(2回目)午後6時37分頃から7時8分頃まで」という時間の長さ。
1回目は3分、2回目は31分。
私は旅行で飛行機に乗るだけで、軍用機のスピードは知らないが、3分でも長いが、31分というのは、飛行機にとってはとても長い。その31分間、中国軍機と自衛隊機は、どういう動きをしたのだろうか。どういう形で飛んでいたのか。
つまり、中国軍機は31分も自衛隊機を追跡したのか、自衛隊機はレーダー照射を受けながら31分も、のんびりとその射程内(?)を飛んでいたのか。もしレーダー照射が危険なものならば、31分間も、その射程内を飛んでいた理由がわからない。「安全だ」という認識があるから、31分間も照射され続けたのではないのか。
もし、この31分間が2回目の「最初」と「最後」のならば、7時8分のは3回目と数えた方が自然な感じがする。31分もあると、飛行機なら、とても遠くまで行ってしまう。
ここには、どうも「隠された情報」があると思う。「情報操作」があると思う。
たとえば一回目に3分間(これは、飛行機にとっては長いと思う)のレーダー照射を受けたとき、自衛隊のパイロットはどうしたのだろうか。基地の管制官(?)にすぐ報告したのか。どう対処すべきか、上司(?)の判断をあおいだのか。
1回目はともかく、2回目、31分間ならば、そういう時間は十分にあると思う。いっしょに飛んでいるパイロット同士でも、なんらかの「情報共有」はありそうだが、このあたりも、ぜんぜんわからない。
中国の行為は危険だ、危険だというのは、それはそれでわかるが、高市の「宣戦布告」以来、緊張が高まっていることは、自衛隊のパイロットなら当然知っているだろう。(それとも、知らない?)それなのに、31分間、だれにも報告せず、だれの指示もあおがす、レーダー照射を受け続けたのか。それが「危険」なもの(撃墜される恐れがあること)と知っていて、漫然と、31分間も「射程内」を跳び続けたのか。
変だろう?
私が自衛隊機のパイロットなら、すぐに報告し、指示をあおぐなあ。どう行動したか、どこかに書いてあったのかもしれないが、私は読み落としているのかもしれないが、不思議でならない。