嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(91) | 詩はどこにあるか

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* (ぼくの夢がたち去つていく)

血の織物着て
その道だけはどこかへたどりつくことがない

 夢が立ち去る。そこに道がある。けれど、その道はどこかにたどりついているわけではない。永遠に立ち去るという運動がある。
 あるいは「血の織物」という「もの」が残り続ける。
 「道」と「血の織物」は、この詩のなかでは、それぞれが互いの比喩として存在している。




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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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