自民党憲法改正草案を読む/番外371(情報の読み方)
2020年07月27日のNHKニュース。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200727/k10012534331000.html?fbclid=IwAR0KCVfBt69Q6n0zVsDtXyKp3ycyvxmjdDsgCLt4VGnRvUCVHe50xP2rg8U
菅官房長官「ワーケーション」普及で観光促進を
「ワーケーション」って何? こう説明されている。
新型コロナウイルスの影響で観光需要が低迷するなか、菅官房長官は感染対策を行ったうえで「Go To キャンペーン」の活用を呼びかけるとともに、観光や働き方の新たな形として休暇を楽しみながらテレワークで働く「ワーケーション」の普及に取り組む考えを示しました。
ワーキング+バケーション、ということだろう。働きながら観光、観光しながら働く。 そんなことして楽しい? 仕事を離れるからバケーションなのだ。リフレッシュするためにバケーションかあるのだ。
なぜ、観光にまで行って、働かないといけないのか。
これでは仕事中毒だろう。
菅は、「いや違う。観光しながら働くのではなく、観光地にオフィス(サテライト)をつくって働く」というかもしれないが。
それにしても。
日本の産業は、もう「観光産業」しか残っていないのか。
製造業は壊滅、ということなのだろうか。たしかにそうかもしれない。
トヨタだって、電気自動車で出遅れている。10年後も存在しているかどうかは、あやしい。存在していたとしたって、いまのソニーくらいの印象だろう。ウォークマンのソニーがアイポッドのマックにとってかわられたように、トヨタは電気自動車をつくる会社に取って代わられる。
だから、日本独自の「文化」を売る「観光産業」しか道はない、というのは、わかる。
でも。
その観光産業にしても、外国人観光客が入ってこないことには「日本の収入」にはならない。
低賃金化がすすむ日本人は、旅行したくても旅行できない。日本人が日本国内を旅行していても、日本が豊かになるわけではない。
いま「goto」を利用している人は、金のあるめぐまれた人間だけ。
彼らだって、何度も何度も「日本の観光地」を、自腹を切って旅行などしないだろう。
頼みの外国人観光客は、コロナがおさまらないかぎり日本にはやってこない。
外国政府が、日本を「渡航禁止国」に指定すれば、その国のひとは入って来ない。
日本が新しい「感染源」になるのを防ぐことかいちばん大事だろう。
観光産業の「休業補償」ができないなら、観光産業で働いている人に、一時的にしろ、他の産業で働いてもらう制度を作ればいいのだ。
外国人労働者に頼っていた産業は、外国人労働者が日本に来なくなったために苦境に陥っているところがある。
そういう「職場」を観光産業に従事しているひとを斡旋するシステムを確立すべきなのだ。
一般の企業では、仕事がなくなったとき( 解雇されたとき) 、人は、他の仕事を探す。
そういうことを観光産業の従事者にも、積極的に推し進める。転職をサポートするシステムを作るべきだろう。
少なくともコロナが終息するまでは、観光地の復活・復興というのは期待できない。
で。
こういうことを考えれば考えるほど、「goto」は、観光産業を支援するふりをしながら、菅とか二階とか( そのお友だち企業) が「中抜き」で金稼ぎをするためのものだとわかる。
「goto」をすすめるにしても、それはコロナ終息が絶対条件である。
「ワーケーション」というわけのわからないことばで、ごまかすな。
「goto」もそうだが、新しいことば、特にカタカナ( 英語) のことばが出てきたら、それは国民をだますためのことばだと判断した方がいい。
だれもがわかることばで言い直すと、嘘がばれるから、「新しいことば」に頼るのだ。
#検察庁法改正に反対 #安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
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