夕顔の白い花を
大地から小鉢に植えかえることだろう
これは逆の言い方も成り立つ。
夕顔の白い花を
小鉢から大地に植えかえることだろう
「愛」とは、そういう「逆」が成り立つほど、「領域」が広い。
それは「愛する/愛される」(能動/受動)においても言える。そのとき次第なのだ。でも、そのとき次第といいながら、この「逆」をつらぬく変わらぬものがある。
植え「かえる」という「動詞(運動)」である。「場所」が問題なのではなく、「かえる」という行動が「愛する」ということなのだ。「植えかえない」という選択(行動)もあるが、「しない」よりも「する」方が「愛」が大きいと思う。
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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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