嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(74) | 詩はどこにあるか

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* (故郷の川のながれが)

忘れていた言葉の布を織りあげている

 川の流れは縦の糸、記憶は流れを横切る(止める)横の糸か。交錯して、ことばになる。それも、忘れていたことばに。
 「故郷」と「忘れていた」は同じ意味。
 いま、故郷に帰って来て、川を見る。川の流れという縦糸が、嵯峨に記憶という横糸を交差させろとささやきかけている。




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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
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