小池が都知事選への出馬を、議会最終日ではなく、それよりおくれて発表した。
そして、きょう(15日)、山本太郎が都知事選への出馬を表明した。
その日のうちに、河野が「陸上イージス計画を停止する」と発表した。
なぜ、きょうだったのか。
私は、この三つには、何か重要な問題が隠されている(あるいは、あらわしている)のではないかと疑っている。
河野の発表は、以前から指摘されていた問題(ブースターが演習場以外に落下する可能性がある)に配慮して、計画を停止するというのだが、なぜ、きょうだったのか。
それが私には気になって仕方がない。
私はどうしても、山本太郎の立候補と関係があると考えてしまう。
小池の立候補表明が遅れたことも関係があると思う。
また、「東京五輪簡素化」と同じように、この「陸上イージス停止」の発表に安倍が出てこないことも何か関係があると思う。
見えないことろで、「政治」が、国民とは関係なく動いていると思う。
何の確信もなく(証拠もなく)書くのだけれど。
山本太郎が勝つのではないか。
山本太郎の「勝利」を、アメリカが指示したのではないか(支持ではなく、指示したのではないか)という「疑念」を持っている。
そして、そうであるなら。
山本太郎の「勝利」はけっして国民(都民)の勝利ではなく、アメリカの戦略になる。
アメリカの「戦略」の勝利になる。
あるいは、山本の立候補に世論の眼が集中するのを避けるために、そして小池を応援するために、河野が(自民党が)、「陸上イージス停止」を発表したとも考えられるが、もともと陸上イージスの設置場所は東京とは関係がないから、この話題にどれだけ「都民」が関心をもつかわからない。
日本がアメリカに「買う」と約束したものを、「停止」するわけだから、絶対に、アメリカの了承が「事前に」必要になる。
アメリカが了承しない限り、河野が一方的に、そういう発表をできるはずがない。
だから、絶対にアメリカの「戦略」が絡んでいると思う。
また、こんなことも思う。
山本の言う「MMT理論」は財務省の理論だし(山本は、街頭演説の中でも「財務省がこういっている」と平気で財務省の考え方を踏襲している)、自民党(資本家)の理論にすぎないと、貧乏人の私は感じる。
都知事になってしまえば、「MMT理論」はつかえなくなるんだけれどね。
国(日銀)は貨幣を発行できるが、都には貨幣を発行する「権能」はないからね。
ここが、山本の「ネック」だと思う。
そんなところからも、山本はアメリカの「戦略」に、うまいぐあいに乗せられて動いている(動かされている)と感じてしまう。
山本太郎の都知事選出馬だけだったら、「奇妙」には感じないが、追い打ちをかけるように河野が「陸上イージス停止」を発表したということに、私は、非常に、非常に、非常に、疑問を感じるのだ。
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すこしだけ、追加。
河野が「陸上イージス停止」を発表した。
これは、日米の関係で見直すと、日本がアメリカに「陸上イージス」を買いませんということ。
買うといっていたのに買わないことになったら、ビジネスでは「違約金」が必要になる。
「もうつくってしまった(つくっている途中だ)。経費を払え」といわれたら「違約金」を払うしかないだろう。
こういう問題を河野がひとりで決断(決裁)できるはずがない。
だから、きっと「裏」がある。
裏ではもう何かが「合意」されている。
思うに。
安倍は世界で金をばらまくことで「お友達」を増やしてきた。
世界の支持を得てきた。
けれど、「陸上イージス停止」になれば、アメリカに金をばらまくことができなくなる。(違約金をはらうというばらまき方はあるが。)
河野が「停止」を発表できたのは、アメリカが金を支払わなくてもいい(支払いが遅れてもいい)ということを納得したということだろう。
で、これを逆から見れば、安倍との「金」のつきあいが切れた。
「金の切れ目は縁の切れ目」ということばがあるが、アメリカは安倍との「縁」を切った(見限った)ということだろう。
では、アメリカは、「だれ」を「縁」のつなぎめにしようとしているのか。
それを考えると、どうしても、山本太郎を選んだ、と思ってしまうのである。
山本太郎の都知事選出馬表明にあわせて(追いかけるように)、河野が「陸上イージス停止」を発表したということは、偶然ではなく、何かのメッセージだと思ってしまうのである。
きょう、「陸上イージス停止」を発表する必然性はない。
きょう、必然性があるのだとしたら、きょうの早い段階であってもいいはずだ。
山本太郎の出馬表明後、というところに「意味」があると、私は感じる。
これはもちろん、「感じ」にしかすぎない。
なんの「証拠」もない。
これに、16日の河井秘書の判決がつづく。
有罪→連座制適用も、おりこまれているかもしれない。
つまり、安倍への追及がこれから本格化するという「暗示」すら、ここには隠されているかもしれない。
そのとき。
山本太郎は、どこへ行くか。
とりあえず「都知事」に逃げ込む。立場を、国会から切り離す。そのうえで自民党に接近する。
絶対、野党とは組まない。
野党を統一するのではなく、自民党乗っ取りを考える。
「首相」をめざすとき、自民党と接近するのだ。
でも、この自民党のっとり計画は、きっと自民党へ吸収されるということになってしまう。