嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(67) | 詩はどこにあるか

詩はどこにあるか

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* (長椅子に横になっている)

さまざまな想いは
時とはもう少しもつながらない

 「もう」ということばにつまずく。かつては「時」とつながっていた。しかし「いまは」もうつながらない。「もう」のなかに「時」そのものがある。「時」のなかにを意識が動いていることになる。
 一種の反復である。
 そして反復するものだけが「少し」ということばを見つけ出すのだ。だから「少し」のなかにも「時」がある。




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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
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