嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(35) | 詩はどこにあるか

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* (われわれは未知の手のうちに在るものではない)

飛躍の召使いでもない

 「未知」と「飛躍」は、きのう読んだ「死」に通じるだろう。
 「召使い」ということばも、きのう読んだ「所有」につながる。

われわれは、死の召使い(所有物)ではない

 という「意味」になるかもしれない。しかし、「意味」は詩ではない。だから、嵯峨はこの二行を詩集には収めなかったのかもしれない。









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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
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