嵯峨信之『小詩無辺』(1994)を読む(10) | 詩はどこにあるか

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孤独

ぼくは夜明けを待つだろう
川岸の棒杭にとまつている一羽の大鴉のように

 夜明けまで、ただ棒杭にとまっている大鴉。その視界を川が流れていく。この川は小さい川か、大きい川か。水は豊かにあふれているか。
 大きい川、豊かな水を想像するとき、「孤独」は「孤高」にかわる。寂しさは消え、厳しさと美しさが生まれる。






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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
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