桜を見る会「団体割引」(その2)
安倍が桜を見る会「前夜祭」の参加料が5000円だったことに対して、「団体宿泊割引」のようなことを言った。
前回は、「会場料」があるから、そんなに割り引けるはずがない。(100人で同じ会場を借りたとき、5000円になるか、というような疑問を書いた。)
今度は別の角度から。
①安倍(事務所)の文書では、たしかに「前夜祭は別会計」と書いてあった。(その用紙には料金は書いてなかった)
②安倍(事務所)は桜を見る会の参加を受け付けるとき、都内観光コース(複数)と組み合わせていた。
もし「前夜祭」に「団体宿泊割引」というものが適用されるだとしたら、それは②のなかに組み込まれているときだろう。観光業者(?)が間に入って、交通費、宿泊費(食事込み)をセットにすることで「宿泊(食事)+交通」の料金を出し、それによって「割引」が可能になる。
ネットなどで買える個人の「格安セット」というのは、そういう風になっている。業者をひとつにすることで「手数料」がおさえられるのだと思う。
でも、安倍(事務所)は①の方式をとった。
なぜか。考えられることは、
③「前夜祭」の参加者を「宿泊客」に限定しなかった。「飛び入り」を受け付けた。(飛び入りではないだろうが、安倍や側近は、ホテルには宿泊しなかっただろう。その人たちの「料金」も主催者だからといって「無料」にはならないだろう。)
そのために「別料金」にしたのである。
つまり
④「前夜祭」の料金は、すでに②のなかに含まれており、そこからホテルに一括して支払われていた。(先に書いたように、業者が間に入っているのだから、業者が「安倍事務所」であったとしても、一括して支払う方が手間が簡略化でき、安倍が主張するほど割り引けるかどうかわからないが、割引は可能になる)
では、「5000円」はどこに?「5000×850=4250000円」はどこに? 私は
⑥4250000円は安倍(事務所)に入った
のだと思う。見かけは参加者がひとりひとりホテルに払ったという形にして(領収書まで出して)、金の「流れ」をごまかしたのである。
こういうことをすれば、当然、「前夜祭」の料理や飲み物は「安物」になるはず。でも、ホテルはそういうことをしている風には見えない。つまりツアー料金の中だけで「前夜祭」をまかなっているようには思えない。それにツアー客の中には、安倍(事務所)が想定したように、「前夜祭」が別料金なら参加したくないという人もいるだろう。
ということは、
⑦「前夜祭」の料金は、別のところから出ている。安倍(事務所)が自腹を切る? まさか。残るのは、「内閣官房機密費」である。
思い出してもらいたい。
桜を見る会「中止」を知らせるニュースで、読売新聞は「内閣官房が招待者を取りまとめる際」と書いていた。
「実質的主催者」は「内閣官房」である。予算は、そこで「調整」できるのだ。
つまり、安倍(事務所)は、
⑧「前夜祭」に必要な料金(不足分)は「内閣官房機密費」から出させ、(前夜祭料金は「内閣官房機密費」に負担させ)
⑨「前夜祭参加者」から集めた金は、安倍(事務所)のものとして「ネコババ」したのだ。個人がホテルに支払ったという「領収書」を発行しているから、このネコババはばれない。
だいたいねえ。
「団体ツアー」に参加している人なら(私はそういうものに参加したことがないので、あくまで推測だが)、「ツアーなのに、なぜ前夜祭だけ別料金?」と思うだろう。別料金なら別料金でいいけれど、ツアー代金を支払うときにいっしょに支払うシステムにすればいいのに、と思うだろう。
以上は、全部「私の妄想」であって、「事実」はどうか、わからない。
「妄想」は、「疑問」と同じ意味だけれどね。