嵯峨信之『土地の名-人間の名』(1986)(72) | 詩はどこにあるか

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* (川底の渦巻きに光りが射してくると)

黄金の砂の舞いまでよく見える

 ほんものの「黄金」ではなく「黄金」に輝く反射である。こういう「舞い」を私もこどものころの川遊びで見たことがある。
 どこにでも「渦巻き」がある。
 流れ去るものあるだろうから、同じ砂が舞っているわけではないが、渦巻くという動きが同じなので同じに見える。
 --というところまで、こども時代に見ていたかどうかはわからない。歳をとると、ことばはこどもとは別の「小賢しさ」を身につけてしまうものらしい。
 これは、私自身へのことば、反省であって、嵯峨の詩への感想ではない。


*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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