--ぼくの領地
詩とは
そこへ至る遠い道だ
この詩の「遠い」は「長い」あるいは「困難な」の比喩である。
「道」そのものが「遠い」ところにあるのではない。嵯峨はすでに「道」を歩んでいる。
「歩く」は「至る」という動詞の中に隠れている。
きのうの詩では「遠く(遠い)」は「遠ざかる」という動詞になった。「遠ざかる」は「去っていく」。「至る」は自分から近づいていく。
揺れ動く青春のこころ(この詩を書いているとき、嵯峨は青春ではないが)が見える。
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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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