嵯峨信之『土地の名-人間の名』(1986)(54) | 詩はどこにあるか

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* (子供が聞いた)

--ゼロと一との間には
数がいくつあるか

 不思議な「祝祭」がある。
 この質問にであったとき、ひとは子供に帰る。こういう質問がありうることを、ひとははじめて知る。そして思い出すのだ。もしかすると「私は、この子供だったかもしれない」と。
 まるで「子供」と「私」の間には、「私」がいくつあるのか、と考えるように。

 「間」はひとつ。しかし「間」にある何かは、いくつかわからない。「ある」という動詞の不思議な「祝祭」。




*

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