嵯峨信之『土地の名-人間の名』(1986)(24) | 詩はどこにあるか

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* (言葉が)

だれも見ていないところでは
言葉は素裸になる

 どうして嵯峨はそれを知っているのか。「だれも見ていないところ」で起きることならば、嵯峨にもそれを目撃する機会はない。
 だから、これは「現実」ではなく「理想」なのだ。
 嵯峨は「素裸」のことばを求めている。
 だれにもつかわれていないことば、新しい動きをすることばを。





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詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
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