ロシアのミサイル訓練通告 | 詩はどこにあるか

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ロシアのミサイル訓練通告
             自民党憲法改正草案を読む/番外238 7(情報の読み方)
 2018年10月13日の読売新聞夕刊(西部版・4 版)の一面。

北方領でミサイル訓練/露通告、日本政府が抗議

 見出し通りのことが書いてある。
 この情報を、どう読むか。
 やっぱり日露交渉(平和条約締結、北方領土返還)はうまくいかない、という証拠と読むか。
 私は、まったく違うことを指摘したい。
 記事の末尾に、こうある。

ロシアは10-13日に北方領土周辺で射撃訓練を行うと日本側に通告していた。同じ北方領土周辺でも、訓練を行う場所や日程が異なるため、再度通告してきたとみられる。

 ミサイル訓練をするとき、当然、それに巻き込まれる恐れがある。たとえばミサイル落下地点で漁業をやっている船が。だから、事前に通告する。これは世界に共通したルールだろう。訓練をやる国は、必ず通告する。通告しないで被害が発生したときは、抗議が殺到する。
 ここから考えてみよう。
 かつて(といっても昨年だが)大騒ぎした北朝鮮は、事前通告なしに訓練をしたのか。そんなことはないだろう。事前通告しているから、一度も被害が出ていない。
 問題は、その事前通告を安倍は一度も国民に知らせていない。そのくせ、安倍だけは前日から泊まり込み、発射と同時に抗議している。「北朝鮮は危険」を演出している。「国難」は、安倍によってつくられたニュースだったことになる。
 外交問題は、情報源がもっぱら政府にある。
 いつでも国民をだますことができる、ということを忘れてはならない。
 北朝鮮が、米朝関係の改善へ向けての動きで「仮想敵国」ではなくなった今、安倍は必死で「仮想敵国」づくりに励んでいる。北方領土問題が進展しないのは、ロシアが敵国であるからだ、という印象操作をしようとしている。


























#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位 
 


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