街角は次々に配置される。
秘密の入り口として。よこしまな隠れ家として。
曲がってはならない。
通ってはならない。
否定のことばが角を曲がり、
枝分かれして、入り乱れた角を増やしていく街。
目を向けるたびに、
拒否が密生する。
来るところじゃない。
扉を開けてはならない。
だが己の声を聞く人間は知っている。
街角はいつでも、こころのように、
隠れるふりをしてあらわれ、
隠れながら誘う。
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