監督 ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン 出演 ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ、ジーン・ヘイゲン、ミラード・ミッチェル
冒頭の3人の黄色いレインコート姿の歌とダンスが楽しい。この黄色いレインコート、ほしくない? ほしいねえ。黄色いレインコートで雨のなかを歌いながら歩きたい。
有名なジーン・ケリーの、雨のなかのダンスもいいなあ。雨にぬれながら無邪気に歌って踊りたいねえ。水たまりだ水をばしゃばしゃ。あ、できそうでできないことをやってしまうのが映画なんだねえ。
そういう意味では、ジーン・ケリーが恋を打ち明けるとき、映画のセットを利用するのもおもしろいなあ。実際の黄昏ではなく、セットでつくりだす黄昏。風。風になびく、長い長いリボン(スカーフ?)。
そして、アフレコのおかしさ。
今ではトーキーが常識になってしまっているから軽い笑いだけれど、昔(1952年当時)はほんとうに大笑いだっただろうなあ。
役者としては、ドナルド・オコナーの鍛え上げた動きが魅力的だ。芸達者、ということばがぴったり。客は笑わせるけれど、自分は笑わない--そういう一種の身にしみこんだ真剣さがスクリーンを引き締める。自分の位置をしっかり主張している。
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