詩はどこにあるか(54)唐詩三百首1(平凡社東洋文庫) 王昌齢「寒下曲」を読む。7-8行目。黄塵足今古白骨乱蓬蒿 「足」に「詩」を感じる。「足」は満ちる。この一語が次の「乱」と響きあう。「乱」がそのまま「足」であってもいい、という気持ちを引き起こさせる。 対句の強さ、響きあい――そこに「詩」がある。