「台湾危機」 | 詩はどこにあるか

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読売新聞の、この記事。西部版(4版)の見出しは、
日米「台湾の平和」明記 共同声明
となっている。
見出しを読みながら、私は瞬間的に「台湾危機」ということばを思い浮かべた。
「キューバ危機」はケネディ・フルシチョフ時代にあった。
ソ連がキューバにミサイルを持ち込もうとした。もちろんミサイルの照準はアメリカ。
今度はアメリカが台湾(海峡)にミサイルを持ち込む代わりに「日本の自衛隊」を派遣しようとしている。
中国と台湾の間に、どんな緊張があるか。
それは香港、新疆ウイグル問題のような深刻なものか。
さらには、いま、東南アジアでいちばん緊張が高まっているのはミャンマー問題だろう。
そうした問題を押し退けて「台湾海峡」を取り上げ、共同声明に明記するのは、どういう目的だろうか。
私には「台湾危機」をつくりだすことで、日本にアメリカの兵器を買わせようとしているとしか思えない。
もし台湾海峡に入り込んだ米艦隊が攻撃されるようなことが起きたら、「集団的自衛権」が発動され、自衛隊の艦隊が台湾海峡へ出動することになる。
アメリカから米軍を派兵するよりも、自衛隊派兵の方が経済的だし、アメリカ人の被害も少ない。
日本の福祉は、自衛隊のためにどんどん削除され、しかも戦争の危機も高まる。
菅は、安倍と同様、国民のことは何も考えていない。
自分の「地位」だけを考えている。
首相でいるために、アメリカの言うことなら何でも聞く。
拉致問題解決に協力する、五輪開催支持という「ことばだけの約束」と引き換えに、日本はアメリカの戦略のために破滅への道をたどりつづける。