パーソナルトレーニング先進国の米国では、パーソナルトレーニング=ダイエット(肥満大国なので)というイメージが浸透しているそうです。日本でも同様の傾向はありますが、米国ほど肥満大国でもないし、文化や環境も異なります。そこで、日本独自のパーソナルトレーニングのご要望と、今後、増加しそうなご要望を予測してみたいと思います。
まず、2000年を日本のパーソナルトレーニングのスタートと定義すると、当時のご要望は以下の2点でした。
①ダイエットやシェイプアップ(ボディメイクと言う言葉は無かった)
②機能改善(高齢化している日本。高齢者の機能改善です)
2021年現在では、以下のご要望が付加されているかと思います。
③ボディメイク系コンテスト支援
④ピラティスなどのボディワーク
⑤競技力向上(プロ、アマ問わず)
2000年から最大の発展は、③ボディメイク系コンテスト支援だと思います。筆者も、まさか男女問わず、ボディビルコンテストではなく、ボディメイク系コンテストになると、これほど参加者が増えるとは想像もしていませんでした。特に女性は、驚きです。
この発展に関しては、SNSや著名人などの影響力も大きかったと思いますが、本日は、その振り返りは割愛します。
では、今後、「増加しそうなご要望」を予測してみたいと思います。
※ボディメイクほど、爆発的には増加しませんが、売上的には増えると思うご要望です
A:富裕層の健康管理全般
B:体育が苦手なお子様の体育家庭教師
C:ジュニアアスリート支援
まず、日本の諸外国と比較した金融資産です。※2018年のデータ
日本は第4位です。
そして、日本の高齢者は個人金融資産において預貯金の割合が多いと言われますが、そのデータです。
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11510900_po_1103.pdf?contentNo=1
上記のデータから、金融資産が多い高齢者の問題解決や。生きがいや、やりがいを支援し、その価値を感じて頂ければ、新たなニーズにお応えできるかも知れません。
たぶん、このような仮説の元、戦略を立てている企業やパーソナルトレーナーは多いと思います。識者の書籍などを見れば、自ずと出てくる結論です。
では、上記の高齢者に価値を感じて頂くには、どうすれば良いのでしょうか?
こと、パーソナルトレーニングに限れば、以下の能力が不可欠だと思われます。まずコミュニケーション能力は不可欠です。
もう少し具体的にあげてみます。
- 高齢者の主治医と情報交換が出来る「共通言語」を持つ
- 高齢者が困りそうなことを「先回り」して提案する
- お孫さんやジュニアアスリートの「夢を叶えるプラン」を分かりやすく、具体的に提案できる
「大久保さん。私の息子や娘。また孫の事も、私以上にお願いしますね。」というお考えがあるようです。
よく、政治家や地元の名家などに何代にも渡り、お仕えする執事とかいますよね。あの感じに近いかも知れません。
結語です。
ボディメイク市場は、しばらくは活況だと思います。特にインスタが活況な場合、廃れないでしょう。
今後、筆者が注目しているのは、以前から述べておりますが。スマホを駆使できる世代が高齢者になった時です。あと5年ですね。
その時のために、準備しておきたいと思います!
それが経験とデータに基づく先見性ですね(^^)