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ブリの基礎知識

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東の鮭に、西の鰤。正月には欠かす事のできない魚で、成長する事によって名前が変わる事から"出世魚"と別名を持ちます。一般的にブリとは天然モノの事を指す言葉で、養殖ブリは総括的に"ハマチ"と呼ばれています。

ブリは日本の沿岸に広く分布する回遊魚で、太平洋を回遊する群と日本海を回遊する群があります。
ブリの主な産卵場所は東シナ海で、産卵期は春。産まれた稚魚は"モジャコ"と呼ばれ、流れ藻に付いて暖流に乗って運ばれていきます。その後成長したモジャコは流れ藻から離れ、この頃の大きさは約10~30cm。この時期を"メジロ"と呼びます(地域ごとに違うので、ここでは関東の例で示します)。
その年の晩秋から、翌年春にかけては40cm前後となりここで"ハマチ"と呼ばれます。それ以降は春から夏にかけて北上し、秋から冬には南下の回遊を繰り返し、2年位で60cm前後。体重は2~3kgの"イナダ"となります。更に3歳で70cm前後。体重は4~5kgとなり、ここで初めて"ブリ"と呼ばれます。ブリの呼び名は日本中で100種類以上あり、地域毎でそれぞれ特色が違います。

ブリの水揚げは冬が旬で、本場はやはり富山・氷見のブリでしょう。氷見のブリは定置網で漁獲され、すぐに氷水で絞めて、セリにかけられます。そのため氷見のブリは高級なのです。

さてブリは骨が外れやすく、料理法も結構さまざまです。
そんな中、京都の丹後地方で食べられている"出世鍋"と言うブリのしゃぶしゃぶを教えましょう。
出世鍋の名の由来は、ブリが年齢ごとに名前が変わるのを肖った物で、丹後の名物です。
材料として、ブリ・ポン酢醤油・昆布・清酒を用意します。
作り方は、ブリを三枚に下ろして、大きめのそぎ切りにします。
次に鍋の水に昆布を入れて出汁をとり、沸騰したら昆布を取り出します。
清酒を加えて、ブリの身をさっと湯通しして、ポン酢醤油で食べる。と実に簡単な料理です。

この出世鍋、新鮮なブリが手に入る事がありましたら、是非とも挑戦してみてください。

ウィスキーの基礎知識・その2

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5大ウィスキーのうち、スコッチと日本はシングルモルトとブレンディッドに大別されます。シングルモルトは1つの蒸留所で作られたウィスキー。ブレンディッドは複数のモルトウィスキーとグレーンウィスキーをブレンドしたものです。音楽に例えるならブレンデッドはオーケストラ・シングルモルトは1つの楽器で楽しむソロコンサートのようなものです。

アルコール度数の高いウィスキーに水を加える事によって、強いアルコールに閉じ込められている香りが開き、格段に良くなる物も。好みのウィスキーを見つけたらいろいろな飲み方を試して、味の違いを楽しむのがお勧め。基本はまずストレート。少量を舌の上で味わい、水を一口と交互に楽しんだら、ウィスキーと同量の冷やした水を加え、トライスアップで。クセのあるウィスキーはハイボールにして、炭酸の爽やかさで食欲を刺激するのも良いかもしれません。

主な飲み方は5種類あります。
ストレート:ウィスキーの個性を存分に味わえる飲み方。口のすぽまったグラスから、香りが引き立ちます。
トライスアップ:ウィスキー・水=1:1で割る方法。氷が入っていないので、時間がたっても薄まりません。
ロック:氷が解けるのに従って、だんだんと味わいが変わる飲み方です。面積の大きい氷を入れるのがセオリー。
水割り:ウィスキー・水=1~2.5で割る方法。軟水を使うと柔らかい味わいになります。
ハイボール:炭酸で割り、食前酒に向いています。好みのブランドで作れば格別。

農業用水路の整備と基礎

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農業用水は河川やため池から水を引き、水田に供給する水路です。
当然、水が流れているので、そこには水生昆虫や魚類が住み着きます。しかし現在は、用水路はコンクリート護岸化などにより、ビオトープ(生物の生活環境)としての役割が低下しています。ビオトープが低下しているという事は、水分中に酸素が少ないと言う事でもあるので、植物の生育にも影響が及びます。そのため、かんがい水路の整備はビオトープを維持した整備が求められます。

さて、魚類は河川の中流域に設けられた頭首口(取水堰)から入ってくる種類が多いので、中流域の魚が中心となります。この環境で生物の生息保障をするには、生物が流されないように、潜ったり捕まったりする場所を作る必要性があります。
水路の底面が砂で維持されていると、ドジョウ等が生息できます。河床がコンクリートの水路では、石を所々に固定する事によって、これらの生物の生息場所ができます。
ゲンジボタルの幼虫は、浮石の下に潜って生活するので、浮石が必要となります。
そこで、固定した石の前面にも石を置いて浮石にする事で、ゲンジボタルは勿論、魚等の生息場所にもなります。
また、トンボ類のヤゴは、よく茂った水草(沈水植物)の間で、植物の茎にしがみついて生活するので、沈水植物を植える必要性があります。そこでこれらを、石の前面にたまった砂地に植えつけます。
また流れが速い水路では、護岸を空石積み(石を空間を空けて積み重ねる工法)や、コンクリート護岸の水路では壁面に布団籠(籠を設置し、その中に石を入れて固定する工法)を設置して、石の間にミクリ・ミゾソバ・アキノウサギツカミなどの植物を植えつけます。これらは、水流によって沈水植物に似た生え方をします。