sd-1167〜真実が必ずしも美しいとは限らない。 | 鈴木勝吾オフィシャルブログ「Smiling days★」Powered by Ameba

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夏を乗り越えて、今。

時間が流れる

沢山の想いを超えて。

「憂国のモリアーティ」

まず公演を無事滞りなく終えられたことを皆さんに心から感謝します。


以前とは違う、劇場の空気に、皆さんの協力と意思を感じて、本当にうれしかった。

開演前終演後休憩と私語を控えて頂いたり、消毒検温にご協力頂いたり。

皆さんから作品への観劇へのとても強い意思を感じました。

カーテンコール。半数の客席は満席にも劣らない熱気と想いに溢れていて、何一つ諦めなくてよかったと心から溢れるものがありました。


僕らは板の上に立つことでしか基本的には存在し得ない。作品の中でしか存在し得ない存在です。

待っていてくれた皆様。応援してくれた皆様、劇場へ覚悟と共にお越しいただいた皆様。

本当にありがとうございます。

憂国のモリアーティの根幹とも言える話を今回はやらせて頂きました。

こんなに想い入れのある作品に出会えたことに感謝です。

原作の折れず緩まず信念のもとに集い行動するウィリアム一行。モリアーティ陣営の姿は。
稽古場で作品に挑む、このカンパニーと重なるものがありました。

とても好きなカンパニーです。

このカンパニーだからこそみれた景色だったと思っています。

同時にモノ創りの難しさをまざまざと体感した第二弾でした。

その多くについて語ることはしませんが、とにかく荒波でした。それでも周りに「信頼できる仲間」がいてくれたからこそ乗り越えられたと思ってる。

妥協なく現状に噛み付いていく光景に革命と変革の意思を感じた。

何が正解か分からないモノ創りのなかで皆それぞれの信念のもとに歩いていた、そんなふうに感じます。

価値観が見える景色が広がるほどに見えてくるものもあって、それとは常に葛藤がある。

簡単な道を選びたくない。

98%に迎合せずに進む、これは僕の勝手な意思だけど。

知るべきことを知り、選ぶべきことを選び、挑むべきことに挑む。そして、あとは己の責任。


「面白いこと」とはなんなのか?

刺激であり挑戦である。空中分解してはならない。

なにせ、ウィリアムがその理念を遂行する姿を僕は大尊敬している。決して褒められたことでなくても、その批判や間違いを受け入れているのだから、彼の覚悟だろう。

彼に寄り添うのは楽しい。彼として生きるのは光栄である。

そんな作品で会えてとても幸せだった。

そして、笑顔でウィリアムと歩めたらとても幸せだなぁ。

伝えたいことの3割くらいしかかけて無い、けれど、それぐらいの方が心地良かったりするだろう。